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第111回 午後 問38

個人・家族・集団・組織の支援

次の文を読み36~38の問いに答えよ。
Aさん(40歳、女性、会社員)。特定健康診査の結果は、身長156 cm、体重72 kg、BMI 29.6、腹囲91 cm、血圧140/90 mmHg、空腹時血糖95 mg/dL、HDLコレステロール38 mg/dL、中性脂肪160 mg/dL、喫煙歴はない。この結果から、特定保健指導の対象となり、保健師が初回面接をすることになった。
初回面接で、Aさんから「1か月に1 kgの体重減少を目標に、食事と運動の改善に取り組んでみたい」という発言が聞かれ、間食を減らすこと、毎日8,000歩を歩くことを目標とした。
初回面接から2週後に電話連絡したところ、Aさんは「間食はしていないし、ご飯は小さなお茶碗に変えて1杯だけに減らしている。なかなか毎日8,000歩は歩けない。体重はあまり変わらない。こんな自分はだめだ」と話した。

6か月後の最終評価面接では、体重66 kg、腹囲85 cmであり、Aさんは「何度もやめたくなったが、なんとか続けられた」と話した。Aさんは、翌年の特定健康診査を受診し、身長156 cm、体重67 kg、BMI 27.9、腹囲86 cm、血圧135/85 mmHg、空腹時血糖90 mg/dL、HDLコレステロール45 mg/dL、中性脂肪142 mg/dLという結果であった。このときのAさんに行う保健指導はどれか。

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✓ これが正解2動機づけ支援

解説

翌年はBMI25以上で追加リスクが血圧の1つなので、動機づけ支援です。

特定保健指導の対象者は、標準的な健診・保健指導プログラムに示された手順で階層化します。まず腹囲が男性85cm以上・女性90cm以上か、それ未満でもBMIが25以上かで、内臓脂肪の蓄積のリスクを判定します。次に、血糖(空腹時血糖100mg/dL以上など)、脂質(中性脂肪150mg/dL以上またはHDLコレステロール40mg/dL未満)、血圧(収縮期130mmHg以上または拡張期85mmHg以上)、喫煙(他のリスクがある場合)の追加リスクを数えます。腹囲が基準以上なら追加リスク2つ以上で積極的支援・1つで動機づけ支援、腹囲が基準未満でBMI25以上なら3つ以上で積極的支援・1〜2つで動機づけ支援となります。

翌年のAさんは女性で、腹囲86cmと90cm未満ですが、BMIは27.9で25以上です。追加リスクは、血圧135/85mmHgが基準に当たって1つ、空腹時血糖90mg/dL、HDLコレステロール45mg/dL、中性脂肪142mg/dLはいずれも基準に当たらず、喫煙歴もありません。BMI25以上で追加リスク1つなので、動機づけ支援になります。なお前年は腹囲91cmで、血圧と脂質の2つのリスクがあったため積極的支援の対象でした。

階層化は、腹囲かBMIか、追加リスクの数、年齢の順に当てはめると迷わずに判定できます。

ほかの選択肢はなぜ違うのか

出典:第111回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問38(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。

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