第112回 午前 問2
保健医療福祉行政論
世界保健機関〈WHO〉が、世界的な感染拡大によって「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態〈PHEIC〉」を宣言した感染症はどれか。
- 1結核
- 2マラリア
- 3ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉感染症
- 4新型コロナウイルス感染症〈COVID-19〉
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✓ これが正解4新型コロナウイルス感染症〈COVID-19〉
解説
PHEICが宣言されたのは新型コロナウイルス感染症です。
国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態〈PHEIC〉は、国際保健規則〈IHR〉に基づいてWHO事務局長が宣言するものです。国境を越えて急に広がるおそれがあり、各国が協調して対応する必要がある事態が対象になります。これまでに、2009年の新型インフルエンザ、ポリオ、エボラ出血熱、ジカウイルス感染症、エムポックスなどで宣言されてきました。
新型コロナウイルス感染症〈COVID-19〉は、2020年1月にPHEICが宣言され、2023年5月に終了が発表されました。結核、マラリア、HIV感染症は、いまも世界で多くの死亡や健康被害をもたらしている三大感染症ですが、長く続いている流行であり、突然の国際的な拡大を理由にPHEICが宣言されたことはありません。
したがって、新型コロナウイルス感染症〈COVID-19〉が正しい選択です。PHEICは突発的に国際的な広がりを見せた事態への警報、三大感染症は長期にわたる継続的な対策の対象と分けて覚えると取り違えにくくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1結核:結核は世界で患者や死者がとても多い感染症で、WHOの長期的な戦略のもとで対策が続けられています。急に国境を越えて広がった事態ではないため、PHEICが宣言されたことはありません。
- 2マラリア:マラリアは蚊が媒介し、熱帯や亜熱帯の流行地に常在している感染症です。流行地で長く続く課題として対策がとられており、突発的な拡大を理由とするPHEICの対象になったことはありません。
- 3ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉感染症:HIV感染症は数十年にわたって世界中に広がっている慢性的な流行で、国際的な対策が続けられてきました。三大感染症の一つですが、PHEICとして宣言されたことはありません。
出典:第112回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問2(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
同じ用語が出る問題
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