第112回 午後 問28
公衆衛生看護活動展開論
後天性免疫不全症候群に関する問題
ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉感染症および後天性免疫不全症候群〈AIDS〉について正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉感染症は4類感染症である。
- 2エイズ治療拠点病院が各都道府県に1か所ずつ設置されている。
- 312月1日は世界保健機関〈WHO〉によって世界エイズデーと定められている。
- 4エイズ・ピア・エデュケーションはエイズ診療を行う医療機関の従事者を対象に実施される。
- 5感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律〈感染症法〉に基づき後天性免疫不全症候群に関する特定感染症予防指針が策定されている。
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✓ これが正解312月1日は世界保健機関〈WHO〉によって世界エイズデーと定められている。
✓ これが正解5感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律〈感染症法〉に基づき後天性免疫不全症候群に関する特定感染症予防指針が策定されている。
解説
世界エイズデーと特定感染症予防指針の記述が正しいです。
HIV感染症とエイズの対策は、感染症法と、その第11条に基づいて厚生労働大臣が作成する特定感染症予防指針の枠組みで進められています。第11条は、特に総合的に予防の施策を推進する必要がある感染症について、原因の究明、発生の予防とまん延の防止、医療の提供などの総合的な推進を図るための指針を作成し公表すると定めており、後天性免疫不全症候群に関する特定感染症予防指針はこれに基づくものです。また、12月1日は世界保健機関〈WHO〉が定めた世界エイズデーで、エイズの予防と差別の解消を世界に呼びかける日とされています。この2つが正しい記述です。
ほかの記述を確かめると、後天性免疫不全症候群は感染症法第6条第6項第4号で五類感染症に分類されており、四類ではありません。エイズ治療拠点病院は、都道府県の中に1か所ずつではなく、地域の実情に応じて複数の病院が選ばれています。エイズ・ピア・エデュケーションは、若い世代など同じ立場の仲間が仲間に向けて予防の知識を伝える取組で、医療従事者向けの研修ではありません。
覚え方としては、HIVは五類、12月1日は世界エイズデー、予防の柱は第11条の特定感染症予防指針、と3点をひと組にしておくと、類型や日付をずらした記述を見抜けます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉感染症は4…:後天性免疫不全症候群は、感染症法の第6条第6項で五類感染症として規定されています。四類感染症は動物や飲食物を介して人に感染するものが中心で、HIV感染症は含まれません。
- 2エイズ治療拠点病院が各都道府県に1か所ず…:エイズ治療拠点病院は、患者が身近な地域で治療を受けられるよう、都道府県ごとに複数の病院が選ばれています。各都道府県に1か所ずつと限られているわけではありません。
- 4エイズ・ピア・エデュケーションはエイズ診…:ピア・エデュケーションのピアは仲間を意味し、同じ世代や立場の人どうしで予防の知識を伝え合う方法です。医療機関の従事者を対象にした研修ではありません。
出典:第112回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問28(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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