平成22年度 秋期 問38
システム開発技術
品質特性に関する問題
ソフトウェアの品質評価の基準である品質特性には,機能性,信頼性,使用性,効率性などがある。機能性に関するテストとして,適切なものはどれか。
- ア応答時間や処理時間など求められる性能が備わっていることを検証する。
- イ使用目的や要件に従って正しく動作することを検証する。
- ウ必要なときに使用でき,故障時には速やかに回復できることを検証する。
- エ利用者にとって理解,習得,操作しやすいことを検証する。
答えと解説を見る
✓ これが正解イ使用目的や要件に従って正しく動作することを検証する。
解説
求められたことができるかどうかを見る側に当たります。
設問は、よさを測る四つの持ち味を挙げていました。四つの肢も、その四つに一つずつ対応しています。だから順に当てはめて、余りを作らないようにします。使う目当てや求めのとおりに動くかを見る肢がありました。これが求められたことができるかを見る側になります。だからその肢が当たり、品質特性の一つ目でした。必要なときに使え、壊れても早く戻せるかを見る肢もあります。そちらは頼りになるかを見る側でした。分かりやすさや扱いやすさを問う肢も並びます。そちらは扱いやすさを測る持ち味でした。応答時間や処理時間を測る肢も並びました。そちらは効きのよさを見る側でした。できるかどうかと、速いかどうかは別の軸になります。ここを混ぜると、二つの肢のどちらかで迷いました。シラバスも、この四つを並べて用語に挙げています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア応答時間や処理時間など求められる性能が備…:速さを見ると述べた肢のほうです。応答時間も、処理時間も、そこで測りました。備えるべき力があるかを確かめる形になります。ところが見ているのは、速さのほうでした。できるかどうかとは別です。効きのよさを見ています。できるかを見ていません。
- ウ必要なときに使用でき,故障時には速やかに…:必要なときに使えるかを見る肢が、こちらです。壊れても早く戻せるかまで、含めて測りました。止まらずに使い続けられるかを見る形になります。けれども求めのとおりに動くかとは別でした。頼りになるかを見ます。当てる持ち味が違います。
- エ利用者にとって理解,習得,操作しやすいこ…:扱いやすいかを見る肢が、こちらに当たります。分かりやすさも、覚えやすさも測りました。使う人の側から見た測り方になります。ところが動きの正しさを見てはいません。使いやすさを見ます。軸が別にありました。正しさは見ません。
この問題の用語
- 信頼性意図した動きと実際の結果が食い違わない度合い。情報セキュリティでは一貫しているという特性、機器ではRASISのRとして壊れにくさを指します。
- テスト決めたとおりに動くかを、実際に動かして確かめる作業のこと。何を確かめるかによって移行テスト、システムテストなどと呼び分けます。
- 応答時間要求を終えてから、最初の結果が表示され始めるまでの時間です。処理がすべて終わるまでを測るターンアラウンドタイムとは別です。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問38
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 問25:ブロックチェーンを適用した事例(応答時間)
- 令和3年度 問46:システム要件定義に関する問題(応答時間)
- 令和2年度 10月 (特別措置試験) 問64:DBMSに関する問題(応答時間)
- 令和2年度 10月 (特別措置試験) 問63:応答時間を短縮するための施策(応答時間)
- 平成28年度 秋期 (特別措置試験) 問47:稼働率の向上に有効なもの(応答時間)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)