平成28年度 秋期 (特別措置試験) 問44
システム監査
内部統制に関する問題
内部統制の整備で文書化される,業務規定やマニュアルのような個々の業務内容についての手順や詳細を文章で示したものはどれか。
- ア業務記述書
- イ業務の流れ図
- ウスプレッドシート
- エ要件定義書
答えと解説を見る
✓ これが正解ア業務記述書
解説
分かれ目は、設問が置いた文章で示したという一句だけです。
内部統制を整えるときには、何をどう進めているかを目に見える形にして残します。残し方は一つではなく、同じ内容を文章で書いたものと、図で描いたものと、表の形にしたものが並びます。三つは仲間なので、どの分野の文書かという問い方では分かれません。分野で切ろうとすると、二つが同点で残って手が止まります。分かれ目は設問が置いた一句だけです。文章で示したものと書いてあるので、答は言葉で手順を書き下したものになります。図であれば別の名前が付き、表であればまた別の名前が付きます。同じ枠組みの兄弟が肢に並ぶときは、分野ではなく形式を指す語を探します。職務分掌のような中身の語ではありません。形式を指す語は、たいてい設問の中ほどに一句だけ置かれています。見つけたらそこに印を付けてから、肢を読み始めます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ業務の流れ図:同じ内部統制の文書ですが、残し方が図です。仕事の流れを線と記号で描いたものなので、文章で示したという設問の一句と合いません。分野で切ろうとすると最後まで残る、最も紛らわしい肢です。形式が図である点だけが、この肢を落としています。
- ウスプレッドシート:表計算のソフトで作る表そのものを指す言葉です。内部統制の文書の名前として決まった使われ方をしていません。道具の名前と文書の名前が混ざっている点で、他の三つとは層が違います。肢の中に一つだけ層の違うものが混ざる型です。
- エ要件定義書:システムを作る前に、何を備えるべきかを書き出した文書です。内部統制を整えるために残す記録ではなく、開発の入口で作られます。置かれている場面が設問と離れています。分野の近さだけで選ぶと、ここへ引き寄せられます。
この問題の用語
- 内部統制不正やミスを防ぐため、承認や記録、点検といった手続きを業務そのものに組み込んでおく社内の仕組み。整備と運用の最終責任は経営者が負います。
- 職務分掌一人に権限が集まらないよう、担当を分けて互いにけん制させる考え方。不正やミスが起きにくい形にする狙いがあります。
- スプレッドシート表の形で計算や集計を行う、利用者が自分で作れるソフトのことです。セルに数式を入れておくと、値を変えたときに結果が自動で計算し直されます。
- 要件定義作るシステムに何を求めるかを決める工程。業務の進め方だけでなく、稼働率や復旧までの時間といった条件も書き出します。
出典:平成28年度 秋期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問44
同じ用語が出る問題
- 令和8年度 問52:要件定義に関する問題(要件定義)
- 令和8年度 問40:内部統制の活動内容(職務分掌)
- 令和7年度 問53:内部統制に関する問題(内部統制)
- 令和7年度 問43:内部統制に関する問題(内部統制)
- 令和5年度 問50:職務分掌に関する事例(職務分掌)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)