平成29年度 春期 (特別措置試験) 問42
サービスマネジメント
サービスレベル合意書に関する問題
情報システムの運用業務を社外に委託するとき,提供されるサービスの品質レベルを委託元と委託先の間で合意するために作成されるものはどれか。
- アASP
- イISP
- ウRFP
- エSLA
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✓ これが正解エSLA
解説
品質の水準を、委託元と委託先で約束しておく文書です。
運用を外へ任せると、どこまでやってもらえるのかが曖昧になりがちです。止まったら何分で直すのか、問合せに何時間で答えるのか、何時から何時まで動かすのか。これらを口約束のままにすると、困ったときに水掛け論になります。そこで、提供するサービスの水準を数で書き、両者で合意して文書にします。これがサービスレベル合意書で、頭文字をとってエスエルエーと呼びます。守れなかったときの扱いまで書いておくのがふつうです。数で書くところが要点です。できるだけ早く、といった書き方では測れないので、何時間以内、何パーセント以上という形にします。そして、決めた値を毎月測って報告し合い、届かなければ直す、という運び方をします。約束したまま放っておくと、文書だけが残ります。測れない約束は、約束になりません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アASP:応用ソフトを通信回線ごしに貸し出す事業者を指す言葉です。サービスを提供する側の形態を表しており、品質の水準を取り決める文書のことではありません。貸し出す側の形態を表す言葉なので、約束の中身を書いた文書ではありません。
- イISP:インターネットへの接続を提供する事業者を指す言葉です。つなぐ役目を担う相手のことなので、約束の中身を書いた文書とは指しているものが違います。回線をつなぐ役目の相手を指す言葉で、品質の水準を取り決める場面には出てきません。
- ウRFP:発注する側が、作りたいものの姿を書いてベンダへ配る文書です。調達の入口で使うものなので、運用が始まった後の品質を約束する文書とは時期が違います。求めるものを書いて配る側の文書です。合意した後の水準を書くものではありません。
この問題の用語
- SLA提供する側と受ける側で、どの水準まで満たすかをあらかじめ取り決めた合意。緊急時の手順や、守れなかったときの扱いも決めておきます。
- サービスレベル合意書提供する内容と目標を書いて、提供者と顧客の間で結ぶ取り決めです。稼働率や応答時間などを数値で決めて、守れたかを後から確かめます。
- サービスマネジメントITサービスを計画し、提供し、良くしていく一連の管理活動です。計画外の中断や品質の低下は、インシデントとして扱います。
- 情報システム業務に必要なデータを集め、処理し、伝えるための仕組み全体です。コンピュータや通信網だけでなく、それを使う人や業務の手順も含みます。
- 委託先業務の一部を任せた相手の会社です。任せる内容や守るべき条件を契約で定め、委託した側が状況を確かめます。
- RFP提案依頼書のこと。システムの調達で候補の会社に提案を求める文書で、選定の基準は提案を受け取る前に決めておきます。
出典:平成29年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問42
同じ用語が出る問題
- 令和8年度 問46:問題管理の説明(サービスマネジメント)
- 令和8年度 問20:システム開発におけるRFPの説明(RFP)
- 令和6年度 問45:SLAに関する問題(サービスレベル合意書)
- 令和4年度 問51:SLAに関する問題(サービスレベル合意書)
- 令和2年度 10月 (特別措置試験) 問42:請負契約に関する問題(委託先)
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