令和2年度 10月 (特別措置試験) 問23
システム戦略
情報システム戦略の関係性の説明
経営戦略と情報システム戦略の関係性の説明として,最も適切なものはどれか。
- ア経営戦略と情報システム戦略は,それぞれが相互に独立したものとして策定される。
- イ経営戦略の内容を踏まえて情報システム戦略が策定される。
- ウ情報システム戦略の内容を踏まえて経営戦略が策定される。
- エ情報システム戦略はIT部門の戦略であり,経営戦略は経営企画部門の戦略である。
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✓ これが正解イ経営戦略の内容を踏まえて情報システム戦略が策定される。
解説
情報システム戦略は、経営戦略を踏まえたうえで決められます。
情報システムは、それ自体が目的ではなく、企業がやろうとしていることを支えるための手立てです。ですから順番があります。まず、どの市場で、どんな価値を、どうやって届けるのかという経営戦略が定まります。そのうえで、その戦略を実現するために、どんな仕組みを、いつまでに、どれだけの資源をかけて整えるのかを決めるのが情報システム戦略です。順番が逆になると、道具の都合で事業のやり方が決まってしまい、投じた費用が業績に結び付かなくなってしまいます。また、両者は別々の部門の持ち物ではなく、経営の側と作る側が同じ絵を見ながら進めるものです。技術の進み方が事業の選択肢を広げることはありますが、それでも土台は経営の側に置かれます。よって最も適切なのは、経営戦略を踏まえて策定されるという説明です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア経営戦略と情報システム戦略は,それぞれが…:それぞれが互いに独立したものとして定められるという説明は誤りです。支える側と支えられる側という関係があるので、切り離して決めると、整えた仕組みが事業のやり方と食い違ってしまいます。支える側と支えられる側の関係が、はじめからあります。
- ウ情報システム戦略の内容を踏まえて経営戦略…:順番が逆になっています。技術の進み方が事業の選択肢を広げることはありますが、どこで何をするのかという土台は、経営の側で先に決まります。支える手立てのほうから土台が決まるわけではありません。土台になるのは経営の側のほうです。
- エ情報システム戦略はIT部門の戦略であり,…:片方が特定の部門の戦略で、もう片方が別の部門の戦略だという説明も誤りです。どちらも企業全体のためのものであり、部門の持ち物として切り分けられるものではありません。どちらも企業全体のためのものになります。
この問題の用語
- 情報システム戦略情報システムをどう整えて経営に役立てるかを、全社の視点で定めた方針です。個々のシステムの改修計画よりも上位に置かれます。
- 部門組織の中で、仕事の種類や担当ごとに分けられたまとまりです。専門ごとに分ける分け方と、製品や地域ごとに分ける分け方があります。
- 企画何のために作るのかを決め、進める形をまとめる最初の段階です。ここで業務の進め方そのものを見直すと、大きな改善につながります。
出典:令和2年度 10月 ITパスポート試験(特別措置試験) 問23
同じ用語が出る問題
- 令和8年度 問35:ITガバナンスに関する問題(情報システム戦略)
- 令和5年度 問7:情報システム戦略の責任者(情報システム戦略)
- 令和4年度 問40:ITガバナンスに関する記述(情報システム戦略)
- 令和元年度 秋期 (特別措置試験) 問11:KGIに関する問題(情報システム戦略)
- 平成31年度 春期 (特別措置試験) 問44:システム監査に関する問題(情報システム戦略)
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