第36回 問題81
生活支援技術
関節リウマチ(rheumatoid arthritis)で,関節の変形や痛みがある人への住まいに関する介護福祉職の助言として,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1手すりは,握らずに利用できる平手すりを勧める。
- 2いすの座面の高さは,低いものを勧める。
- 3ベッドよりも,床に布団を敷いて寝るように勧める。
- 4部屋のドアは,開き戸を勧める。
- 52階建ての家の場合,居室は2階にすることを勧める。
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✓ これが正解1手すりは,握らずに利用できる平手すりを勧める。
解説
関節リウマチの人には、握らずに使える平手すりを勧めます。
関節リウマチは、関節に炎症が続き、痛みや腫れ、こわばりが起こり、進むと関節が変形する病気です。手指などの小さな関節にも症状が出やすいため、住まいの助言では、関節にかかる負担をできるだけ減らすことが判断の軸になります。
手指の関節に変形や痛みがあると、丸い手すりをしっかり握ることが難しくなります。平手すりは、上面が平らになっていて、握らずに手のひらや前腕をのせて体を支えることができます。そのため、関節への負担を減らしながら移動を支える方法として、握らずに利用できる平手すりを勧めることが適切です。
ほかの助言は、関節への負担を増やすものです。座面の低いいすは、立ち上がるときに膝や股関節に大きな力がかかるので、高めの座面のほうが楽に立ち上がれます。床に敷いた布団からの起き上がりや立ち上がりも、関節への負担が大きく、ベッドのほうが適しています。開き戸は、ドアノブを握って回し、体を前後に動かしながら開け閉めするので、引き戸のほうが負担が少なくなります。居室を2階にすると、毎日の階段の上り下りが膝などの関節の負担になります。
覚え方としては、関節リウマチの住まいの工夫は、握らない、低くしない、床から立たない、階段を減らす、と押さえておくと見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2いすの座面の高さは,低いものを勧める。:低い座面からは、膝や股関節を深く曲げた姿勢から立ち上がることになり、痛みのある関節に大きな負担がかかります。座面は、立ち上がりやすい高めのものを勧めます。
- 3ベッドよりも,床に布団を敷いて寝るように勧める。:床に敷いた布団で寝ると、床からの起き上がりや立ち上がりのたびに、膝や手首などの関節に強い力がかかります。高さのあるベッドのほうが、関節への負担を減らせます。
- 4部屋のドアは,開き戸を勧める。:開き戸は、ノブを握ってひねったうえで、扉の動きに合わせて体を前後に動かす必要があります。手指や全身の関節への負担を考えると、横に滑らせる引き戸のほうが適しています。
- 52階建ての家の場合,居室は2階にすることを勧める。:居室を2階にすると、生活のたびに階段の上り下りが必要になり、膝や足首の関節に負担がかかります。日常の生活は、なるべく1階で完結できるようにします。
出典:第36回 介護福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題81。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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