第38回 問題3
介護の基本
介護施設における介護ロボットに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1導入した施設は,人員配置基準が撤廃される。
- 2使用方法は,職員個人の判断で行う。
- 3導入することによって,利用者の自立支援や生活の質の向上が期待される。
- 4導入の目的は,職員と利用者とのかかわりを最小限に抑えることである。
- 5導入によって,職員の巡回は不要になる。
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✓ これが正解3導入することによって,利用者の自立支援や生活の質の向上が期待される。
解説
介護ロボットは、利用者の自立支援や生活の質の向上が期待されます。
介護ロボットは、移乗や移動、排泄、見守り、入浴などの場面で使う機器で、介護現場の負担を軽くすることと、利用者の自立を支えることの両面から導入が進められています。判断の軸は、ロボットは職員の代わりではなく、職員とともに使う道具だという点です。
例えば歩行を助ける機器で利用者が自分で動ける範囲が広がったり、見守りの機器で夜間の不要な訪室が減って睡眠が守られたりすると、利用者の自立支援や生活の質(QOL)の向上につながります。導入によってこれらが期待されるという記述が適切です。
人員配置基準が撤廃される、使い方を職員個人の判断に任せる、利用者とのかかわりを減らすことを目的にする、巡回をなくすという記述は、どれもロボットに職員の役割を丸ごと置き換える発想です。介護ロボットは職員が利用者と向き合う時間を生み出す道具であり、人の判断やかかわりをなくすものではない、と覚えておくと見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1導入した施設は,人員配置基準が撤廃される。:介護ロボットを導入しても、人員配置基準そのものがなくなることはありません。見守り機器などの活用を条件に配置の扱いを一部見直す仕組みはありますが、施設には必要な職員の配置が引き続き求められます。
- 2使用方法は,職員個人の判断で行う。:介護ロボットは、安全に使うための手順や注意点を施設として決め、研修などで職員に共有したうえで使います。使い方を職員一人ひとりの判断に任せると、誤った使い方による事故につながるおそれがあります。
- 4導入の目的は,職員と利用者とのかかわりを最小限に抑えることである。:介護ロボットの導入は、職員の身体的な負担を減らし、利用者と向き合う時間を確保することをねらいとしています。かかわりを最小限に抑えることを目的にするのは、介護の本来の役割と逆の発想です。
- 5導入によって,職員の巡回は不要になる。:見守り機器などを使っても、職員が直接訪室して様子を確かめることがなくなるわけではありません。機器の情報をもとに、必要なときに必要な人のところへ向かう形に変わるのであって、巡回が不要になるのではありません。
出典:第38回 介護福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題3。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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