第38回 問題5
介護の基本
ユニバーサルデザイン(universal design)の7原則に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1安全で使いやすいデザインにする。
- 2要介護高齢者を対象とする。
- 3個別対応より標準化を優先する。
- 4介護福祉職にとって操作しやすいことを優先する。
- 5デザインの美しさを優先する。
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✓ これが正解1安全で使いやすいデザインにする。
解説
ユニバーサルデザインは、安全で使いやすい設計を目指します。
ユニバーサルデザインは、年齢や障害の有無、体格などにかかわらず、できるだけ多くの人が使いやすいように、はじめから製品や環境を設計するという考え方です。アメリカのロナルド・メイスらがまとめた7原則が知られています。
7原則は、誰でも公平に使える、使ううえで自由度が高い、使い方が簡単で直感的に分かる、必要な情報がすぐ分かる、うっかりミスや危険につながりにくい、身体的な負担が少ない、使いやすい大きさや空間が確保されている、という内容です。安全で使いやすいデザインにするという記述は、これらの原則に沿っています。
対象を要介護高齢者に絞る、標準化を優先して個別の違いを無視する、介護福祉職の操作のしやすさを優先する、美しさを優先するといった記述は、すべての人が使いやすいという中心の考え方から外れています。ユニバーサルデザインは特定の人のための工夫ではなく、すべての人を最初から対象にする設計だ、と押さえておくと見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2要介護高齢者を対象とする。:要介護高齢者だけを対象にするのは、特定の人の不便を後から取り除くバリアフリーの発想です。ユニバーサルデザインは、年齢や障害の有無を問わず、すべての人を対象にはじめから設計します。
- 3個別対応より標準化を優先する。:ユニバーサルデザインは、体格や能力の違う人がそれぞれのやり方で使えるよう、使い方の選択肢を用意することも大切にします。標準化を優先して個人の違いを切り捨てる考え方は、使ううえでの自由度を重んじる原則と合いません。
- 4介護福祉職にとって操作しやすいことを優先する。:使いやすさを考える対象は、介助する職員ではなく、その製品や環境を使うすべての人です。介護福祉職の操作のしやすさを優先すると、利用者本人にとって使いにくいものになるおそれがあります。
- 5デザインの美しさを優先する。:見た目の美しさも大切ですが、7原則の中心は、誰もが公平に、安全に、少ない負担で使えることです。美しさを使いやすさより優先するのは、ユニバーサルデザインの考え方ではありません。
出典:第38回 介護福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題5。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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