第115回 午後 問20
必修問題
呼吸に関する問題
呼吸のパターンを図に示す。
Cheyne-Stokes〈チェーン-ストークス〉呼吸はどれか。
呼吸のパターンの図:
- ① 振幅と間隔がほぼ一定の、ゆっくりした規則的な波が続く
- ② 振幅がほぼ一定の数回の呼吸と、平坦な休止(無呼吸)とが交互に繰り返される
- ③ 振幅が次第に大きくなった後に次第に小さくなる呼吸と、平坦な休止(無呼吸)とが交互に繰り返される
- ④ 振幅が大きく深い、規則的な波が続く
- 1①
- 2②
- 3③
- 4④
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✓ これが正解3③
解説
深さが漸増漸減する呼吸と無呼吸を繰り返す波形が該当します。
異常な呼吸のパターンは、呼吸の深さ(振幅)とリズム、無呼吸の有無を手がかりに見分けます。Cheyne-Stokes呼吸は、浅い呼吸から次第に深く大きくなり、また次第に浅くなって、無呼吸の時期に移る、という周期を繰り返す呼吸です。重い心不全や脳の障害、死が近いときなどに見られます。
図の書き写しで、振幅が次第に大きくなった後に次第に小さくなる呼吸と、平坦な休止とが交互に繰り返されるのは③で、Cheyne-Stokes呼吸の特徴と一致します。②の、振幅がほぼ一定の数回の呼吸と無呼吸が交互に起こるパターンは、Biot呼吸(髄膜炎や脳の外傷などで見られる)にあたります。④の、深く大きい規則的な呼吸が続くパターンは、糖尿病ケトアシドーシスなどで見られるKussmaul呼吸です。①の、振幅と間隔がほぼ一定のゆっくりした規則的な呼吸は、無呼吸も振幅の変化もなく、Cheyne-Stokes呼吸ではありません。
したがって、Cheyne-Stokes呼吸は③です。振幅が波のように増えて減る(漸増漸減)か、一定のまま途切れるか、ずっと深いか、の3つで異常呼吸を見分けましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1①:振幅と間隔がほぼ一定のゆっくりした規則的な波が続く①は、呼吸の深さが変化せず無呼吸の時期もありません。周期的に深さが増減し無呼吸をはさむCheyne-Stokes呼吸の形ではありません。
- 2②:ほぼ同じ深さの呼吸が数回あって急に無呼吸になる②は、Biot呼吸の形です。Cheyne-Stokes呼吸と違い、呼吸の深さが次第に増えたり減ったりする変化が見られません。
- 4④:深く大きい呼吸が規則正しく続く④は、Kussmaul呼吸の形で、代謝性アシドーシスで見られます。無呼吸の時期がなく、深さの増減もないためCheyne-Stokes呼吸ではありません。
出典:第115回 看護師国家試験 午後(厚生労働省)問20(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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