平成28年度 秋期 午前Ⅱ 問20
セキュリティ実装技術
ポート番号の組合せ
社内ネットワークとインターネットの接続点に,ステートフルインスペクション機能をもっていない,静的なパケットフィルタリング型のファイアウォールを設置している。このネットワーク構成において,社内の PC からインターネット上の SMTP サーバに電子メールを送信できるようにするとき,ファイアウォールで通過許可とする TCP パケットのポート番号の組合せはどれか。
選択肢は原典では送信元・宛先・送信元ポート番号・宛先ポート番号の表(各肢2行)。
- ア(1行目)送信元:PC / 宛先:SMTP サーバ / 送信元ポート番号:25 / 宛先ポート番号:1024 以上,(2行目)送信元:SMTP サーバ / 宛先:PC / 送信元ポート番号:1024 以上 / 宛先ポート番号:25
- イ(1行目)送信元:PC / 宛先:SMTP サーバ / 送信元ポート番号:110 / 宛先ポート番号:1024 以上,(2行目)送信元:SMTP サーバ / 宛先:PC / 送信元ポート番号:1024 以上 / 宛先ポート番号:110
- ウ(1行目)送信元:PC / 宛先:SMTP サーバ / 送信元ポート番号:1024 以上 / 宛先ポート番号:25,(2行目)送信元:SMTP サーバ / 宛先:PC / 送信元ポート番号:25 / 宛先ポート番号:1024 以上
- エ(1行目)送信元:PC / 宛先:SMTP サーバ / 送信元ポート番号:1024 以上 / 宛先ポート番号:110,(2行目)送信元:SMTP サーバ / 宛先:PC / 送信元ポート番号:110 / 宛先ポート番号:1024 以上
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✓ これが正解ウ(1行目)送信元:PC / 宛先:SMTP サーバ / 送信元ポート番号:1024 以上 / 宛先ポート番号:25,(2行目)送信元:SMTP サーバ / 宛先:PC / 送信元ポート番号:25 / 宛先ポート番号:1024 以上
解説
行きは宛先 25 番、戻りは送信元 25 番のパケットを許可します。
社内の PC がインターネット上の SMTP サーバへメールを送るとき、PC は自分の 1024 以上のポート番号を送信元にして、SMTP サーバの 25 番ポートへ TCP で接続します。サーバからの応答は、その逆に送信元ポート番号が 25、宛先ポート番号が PC の 1024 以上になります。ステートフルインスペクションのないパケットフィルタリングは、行きと戻りのパケットの関係を覚えていないため、この二つの向きのルールをそれぞれ書いて許可する必要があります。見分ける軸は、メール送信に使うポートが 25 番か 110 番かと、どちらの向きで宛先と送信元になるかです。サーバ側が 25、PC 側が 1024 以上、という形を向きごとに当てはめると正しい組合せを選べます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア(1行目)送信元:PC / 宛先:SMT…:ポート番号 25 は SMTP サーバの側で使う番号なので、PC から SMTP サーバへのパケットでは宛先ポート番号が 25 になるはずです。この組合せは、PC 側とサーバ側のポート番号を取り違えて書いています。
- イ(1行目)送信元:PC / 宛先:SMT…:110 番ポートはメールを受け取る POP3 で使う番号で、メールの送信には使いません。さらに PC 側とサーバ側のポート番号の向きも逆になっているため、二重に条件と合っていません。
- エ(1行目)送信元:PC / 宛先:SMT…:向きの書き方は正しい形ですが、使っている 110 番ポートは POP3 のものです。メールを送る SMTP は 25 番ポートを使うので、この許可ではメール送信のパケットは通りません。
この問題の用語
- パケットフィルタリング通信を小さな単位ごとに見て、通すか止めるかを決める方式です。あて先や送信元の番号を条件にして、出入りを制限します。
- ポート番号同じ機器の中で、どの用途の通信かを見分けるための番号。住所が建物にあたるなら、これは部屋番号にあたります。
- SMTP電子メールを送り出すときに使う取り決め。受け取る側の取り決めとは別なので、送信と受信で設定が分かれます。
- ファイアウォール内と外の境目に置いて、通してよい通信だけを選び、残りを遮る仕組み。どの相手のどの用途かという条件を見て判断します。
- 電子メール文書やファイルをネットワーク越しに送る仕組み。送信にはSMTP、受信にはPOP3やIMAP4というプロトコルが使われます。
- TCP相手に届いたかを確かめながら送る、信頼性を重んじた通信の約束事です。ポート番号でアプリを見分け、届かない分は送り直します。
出典:平成28年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問20
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問21:OP25Bの例(電子メール)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問17:NTPに関する問題(ファイアウォール)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問14:SNMPに関する問題(SMTP)
- 平成22年度 秋期 午前Ⅱ 問19:ポート番号の組合せ(パケットフィルタリング)
- 平成21年度 秋期 午前Ⅱ 問20:パケットフィルタリングの問題(パケットフィルタリング)
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