第59回 午後 問20
理学療法治療学
体重の約50%が免荷されるの
水中での立位姿勢を図に示す。体重の約50%が免荷されるのはどれか。
水中での立位姿勢の図:
- 1膝を軽く曲げた立位で、水面は頸部の高さ
- 2膝を軽く曲げた立位で、水面は乳頭の高さ
- 3膝を伸ばした立位で、水面は乳頭の高さ
- 4膝を伸ばした立位で、水面は臍の高さ
- 5膝を伸ばした立位で、水面は大腿上部(下衣の裾のすぐ下)の高さ
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✓ これが正解4膝を伸ばした立位で、水面は臍の高さ
解説
水面が臍の高さの立位で、体重のおよそ半分が免荷されます。
水中では、体が押しのけた水の重さに等しい浮力が上向きに働きます。そのため、水に沈んでいる部分が多いほど、足底で支える体重は軽くなります(免荷)。立位での水面の高さと免荷の程度には目安があり、水面が臍の高さのとき体重のおよそ50%が免荷されるとされています。したがって、膝を伸ばして立ち、水面が臍の高さにある姿勢が約50%の免荷に当たります。
ほかの姿勢は、水中にある体の量が違います。水面が乳頭や頸部の高さまで来れば沈む部分が多くなって免荷は半分を超え、膝を曲げて体を低くすると、同じ水深でもさらに多くの部分が水中に入ります。反対に水面が大腿上部の高さでは、沈む部分が少なく半分には届きません。
水面が臍で約半分、それより上ほど免荷が大きくなる、と体の目印とセットで覚えておくと、図の姿勢からすぐに判断できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1膝を軽く曲げた立位で、水面は頸部の高さ:水面が頸部の高さまで来ると体のほとんどが水中にあり、免荷は体重の大部分に及びます。膝を曲げて体を沈めていることもあり、半分の免荷よりずっと大きくなります。
- 2膝を軽く曲げた立位で、水面は乳頭の高さ:水面が乳頭の高さでは胸まで浸かっており、免荷は半分を超えます。膝を曲げて体を低くしている分、膝を伸ばした場合よりも水中にある部分はさらに多くなります。
- 3膝を伸ばした立位で、水面は乳頭の高さ:膝を伸ばしていても、水面が乳頭の高さなら胸部まで水中にあり、免荷は50%を上回ります。約半分の免荷になるのは水面が臍のあたりにあるときで、それより深い位置です。
- 5膝を伸ばした立位で、水面は大腿上部(下衣の裾のすぐ下)の高さ:水面が大腿上部の高さでは、水中にあるのは下肢の一部だけです。浮力は沈んだ体積の分しか生じないため、免荷は体重の半分にはるかに及ばず、50%には足りません。
出典:第59回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問20(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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