第60回 午前 問84
臨床医学
関節リウマチに関する問題
関節リウマチのSteinbrockerのステージⅣの特徴はどれか。
- 1腱鞘炎
- 2関節強直
- 3骨粗鬆症
- 4軟骨下骨の破壊
- 5関節周囲の筋萎縮
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✓ これが正解2関節強直
解説
SteinbrockerのステージⅣは、関節強直がみられる末期です。
Steinbrockerのステージ分類は、関節リウマチの進行の程度を、主にエックス線写真でみた関節の変化から4段階に分けたものです。ステージⅠ(初期)は骨や軟骨の破壊がない段階、ステージⅡ(中等度)は骨粗鬆症がみられ、軽い軟骨下骨の破壊がありうる段階、ステージⅢ(高度)は軟骨と骨の破壊に加えて、亜脱臼などの関節の変形がみられる段階です。ステージⅣ(末期)は、これらに加えて、関節が線維性または骨性に動かなくなる関節強直がみられる段階です。
ステージⅣを他の段階と分ける決め手は関節強直です。残りの所見は、いずれもステージⅡやⅢといったより早い段階から現れうる変化です。
したがって、ステージⅣの特徴は関節強直です。Steinbrockerのステージは、骨粗鬆症→骨と軟骨の破壊→変形→強直、と段階を追って変化が加わっていく形で覚えると判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1腱鞘炎:腱鞘炎は、手首や指の腱を包む腱鞘に炎症が起こる症状です。Steinbrockerの分類では、結節や腱鞘炎のような関節外の軟部組織の病変はステージⅡから現れうる所見とされ、ステージⅣだけを特徴づけるものではありません。
- 3骨粗鬆症:骨粗鬆症は、関節の周囲で骨がもろくなる変化で、ステージⅠやⅡといった早い段階から現れます。ステージⅣだけを特徴づける所見ではありません。
- 4軟骨下骨の破壊:軟骨下骨の破壊は、ステージⅡで軽度にみられ、ステージⅢでははっきりする変化です。末期のステージⅣを他の段階と分ける決め手にはなりません。
- 5関節周囲の筋萎縮:関節周囲の筋萎縮は、ステージⅡから現れ、Ⅲではより広い範囲に及ぶ変化です。ステージⅣを特徴づける所見は、関節が動かなくなる強直です。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問84(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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