第60回 午後 問81
人間発達学
心理・社会的発達論に関する問題
Eriksonの心理・社会的発達論で高齢者が克服すべきなのはどれか。
- 1統 合
- 2自発性
- 3自律性
- 4同一性
- 5基本的信頼
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✓ これが正解1統 合
解説
Eriksonの発達論で高齢期の課題は、統合(対 絶望)です。
Eriksonの心理・社会的発達論は、人の一生を8つの段階に分け、それぞれの段階で向き合う課題(危機)があると考えます。各段階の課題は、肯定的な側と否定的な側の対で表され、その時期にうまく乗り越えることが次の段階の土台になります。
高齢期(老年期)の課題は、統合対絶望です。これまでの人生を振り返り、よいことも悪いことも含めて自分の人生として受け入れることができると、統合の感覚が得られ、英知という力が身につくとされます。受け入れられないと、やり直せないという絶望につながります。したがって、高齢者が克服すべきなのは統合です。
他の課題は、より早い段階のものです。基本的信頼は乳児期、自律性は幼児期前期、自発性は幼児期後期(遊戯期)、同一性は青年期の課題です。このほか学童期は勤勉性、成人前期は親密性、成人期は世代性が課題です。
乳児期の基本的信頼から始まり、青年期の同一性を経て、高齢期の統合で終わる、と最初と真ん中と最後を押さえておくと、8つの段階を整理しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2自発性:自発性(積極性)対罪悪感は、幼児期後期(遊戯期)の課題です。自分から進んで遊びや活動を始める経験を通して身につけるもので、高齢期の課題ではありません。
- 3自律性:自律性対恥・疑惑は、幼児期前期の課題です。トイレットトレーニングなどを通して、自分の体を自分でコントロールできる感覚を身につける時期にあたります。
- 4同一性:同一性対同一性の混乱(拡散)は、青年期の課題です。自分は何者で、どう生きていくのかという感覚を確立する時期で、高齢者が克服すべき課題ではありません。
- 5基本的信頼:基本的信頼対不信は、乳児期の課題です。養育者から安定した世話を受けることで、世界や他者は信頼できるという感覚を身につける、人生の最初の段階にあたります。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問81(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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