インシデント管理・組織/機関・基準・セキュリティ評価

この単元には 47問あります。うち 5問は科目B(長文事例)で、この単元の科目Bだけ解くこともできます。くり返し出ているものから並べています。

この単元だけ解く

事故に備える体制と、拠りどころになる組織・基準・ものさし

この単元は、事故が起きたときの動き方と、拠りどころになる組織・制度・ものさしを扱います。団体名や制度名が多いので、誰が何のために作ったのかで整理すると混ざりません。

事故対応の中心はCSIRTという組織内の専門チームです。活動と対象で六つに分けられ、うちコーディネーションセンターは自分で現場を処理せず、CSIRT間の情報連携と調整を担います。構築と運用を助ける資料が、JPCERTコーディネーションセンターのCSIRTマテリアルです。運用を委託しても、事故の責任は委託元に残ります。

後始末では証拠を残します。証拠となるデータを法的な手続でも通用する形で収集し保全するのがデジタルフォレンジックスです。原本ではなく複製を調べるので、ハッシュ値の一致で両者の同一性を裏づけます。

CVSSは脆弱性の深刻度を測る共通のものさしで、弱点そのものの性質を見る基本評価基準、攻撃コードや対策の出回り具合を見る現状評価基準、使う側の環境まで含める環境評価基準から成ります。脆弱性と対策の情報を公開する場所がJVN、窓口が開いているかを確かめるのがポートスキャン、侵入できるかを試すのがペネトレーションテストです。

国の枠組みの土台がサイバーセキュリティ基本法です。これに基づいて内閣にサイバーセキュリティ戦略本部が置かれ、同時にその事務を担う組織が内閣官房に設けられました。それがNISCです。IPAは、標的型攻撃を受けた組織を支援するサイバーレスキュー隊(J-CRAT)を運営し、自らが情報ハブとなって参加組織の間で攻撃情報を共有する取組(J-CSIP)も担います。暗号ではCRYPTRECが安全性を評価し監視し続け、時とともに安全性が目減りする危殆化に備えます。

セキュリティ評価の国際標準がISO/IEC 15408で、コモンクライテリアとも呼ばれます。カード会員データを守る要件がPCI DSSです。国内では、マネジメント基準と管理策基準から成る情報セキュリティ管理基準が実施事項を示し、経営者向けのガイドラインは取引先を含めた守りを求めます。制度には、審査で認証を得るものと自ら宣言するものがあります。

この単元で出た問題

正解と解説は演習画面で、解答したあとに表示されます。

年度から解く

この単元の問題は 12年度ぶんの試験から出ています。いちばん新しいのは令和8年度です。年度から選ぶと、回ごとにまとめて解けます。