第36回 問題109
ソーシャルワークの理論と方法
グループワークに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1グループの発達過程は,メンバー間の関係の変化に影響を受ける。
- 2波長合わせとは,メンバー間の親しい接触を通して,お互いに刺激し,影響し合うことである。
- 3グループメンバー間の暗黙の葛藤に対しては,それが表面化しないように働きかける。
- 4プログラム活動では,全員が同じ動きを行うことを優先するように求める。
- 5終結期には,メンバー間の感情の表出や分かち合いを避ける。
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✓ これが正解1グループの発達過程は,メンバー間の関係の変化に影響を受ける。
解説
グループの発達過程はメンバー間の関係の変化に影響を受けます。
この問は、グループワークの基本的な考え方と、援助の各段階での働きかけで判断します。グループワークでは、メンバー同士の相互作用(グループダイナミクス)を支援の力として活用します。グループは、メンバーが互いに様子をうかがう時期から、葛藤や対立を経て、まとまりや信頼が生まれ、やがて終結へと移っていくように発達していきます。この変化は、メンバー間の関係のあり方に大きく左右されます。
そのため、グループの発達過程はメンバー間の関係の変化に影響を受ける、という記述が最も適切です。ソーシャルワーカーは、メンバー同士の関係の変化を観察し、グループの段階に応じた働きかけを行います。
ほかの記述は、波長合わせの意味、葛藤への対応、プログラム活動の考え方、終結期の働きかけについて、グループワークの原則と反対のことを述べています。波長合わせは、シュワルツが重視した準備期の働きで、ワーカーがメンバーの気持ちや状況をあらかじめ想像し、受け止める準備をしておくことです。覚え方は、準備期は波長合わせ、作業期は葛藤も相互作用として生かす、終結期は感情を分かち合う、と段階ごとの働きを一つずつ押さえることです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2波長合わせとは,メンバー間の親しい接触を通して,お互いに刺激し,影響し合うことである。:波長合わせは、準備期にワーカーがメンバーの生活状況や感情、ニーズを前もって理解し、受け止める準備をしておくことです。メンバー同士が接触して影響し合うことではありません。
- 3グループメンバー間の暗黙の葛藤に対しては,それが表面化しないように働きかける。:メンバー間の暗黙の葛藤は、グループの成長の機会にもなります。表面化しないよう抑え込むのではなく、取り上げて話し合えるよう働きかけるのが基本です。
- 4プログラム活動では,全員が同じ動きを行うことを優先するように求める。:プログラム活動は、メンバー一人一人の関心や力に応じて参加できるよう工夫するものです。全員が同じ動きをすることを優先させると、個別化の原則に反します。
- 5終結期には,メンバー間の感情の表出や分かち合いを避ける。:終結期には、別れに伴う寂しさや不安、達成感などの感情を表に出し、メンバー間で分かち合うことを大切にします。感情の表出や分かち合いを避けるのは逆です。
出典:第36回 社会福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題109。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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