第36回 問題110
ソーシャルワークの理論と方法
スーパービジョンに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1スーパーバイジーは,スーパーバイザーより知識も技量も高い。
- 2スーパービジョンの契約は,スーパービジョンの展開過程の終結段階で行われる。
- 3スーパービジョンにおける管理的機能では,スーパーバイジーの業務遂行の適切さを確認する。
- 4パラレルプロセスは,スーパーバイジーが過去の特定の人間関係をスーパーバイザーとの関係の中に投影することである。
- 5スーパーバイザーは,クライエントに最良のサービスを直接提供する。
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✓ これが正解3スーパービジョンにおける管理的機能では,スーパーバイジーの業務遂行の適切さを確認する。
解説
管理的機能ではスーパーバイジーの業務遂行の適切さを確かめます。
この問は、スーパービジョンの機能と基本的な仕組みで判断します。スーパービジョンは、経験や知識をもつスーパーバイザーが、スーパーバイジー(指導を受ける側の援助者)を支え、育て、業務を確かめることで、最終的にクライエントへのサービスの質を高めるための関わりです。主な機能として、管理的機能、教育的機能、支持的機能の3つが挙げられます。
管理的機能は、スーパーバイジーが所属機関の方針や手順に沿って適切に業務を行っているかを確かめ、業務量の調整や組織としての責任を果たす働きです。教育的機能は知識や技術を教え育てる働き、支持的機能は不安や燃え尽きを防ぐため心理的に支える働きです。したがって、管理的機能ではスーパーバイジーの業務遂行の適切さを確認する、という記述が最も適切です。
ほかの記述は、両者の立場、契約の時期、パラレルプロセスの意味、スーパーバイザーの役割について誤っています。覚え方は、管理は業務の確かめ、教育は教え育てる、支持は気持ちを支える、と3つの機能を短い言葉で押さえることです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1スーパーバイジーは,スーパーバイザーより知識も技量も高い。:スーパービジョンは、一般に知識や技量の豊かなスーパーバイザーが、スーパーバイジーを支え育てる関係です。スーパーバイジーのほうが知識も技量も高いという説明は逆です。
- 2スーパービジョンの契約は,スーパービジョンの展開過程の終結段階で行われる。:スーパービジョンの契約は、目的や頻度、方法などを確かめ合うために、展開過程の最初の段階で結ぶものです。終結段階で契約するのでは順序が逆です。
- 4パラレルプロセスは,スーパーバイジーが過去の特定の人間関係をスーパーバイザーとの関係の中に投影することである。:過去の特定の人間関係を現在の関係の中に映し出すのは転移と呼ばれる現象です。パラレルプロセスは、援助者とクライエントの関係で起きたことが、スーパービジョンの関係に似た形で再現される現象です。
- 5スーパーバイザーは,クライエントに最良のサービスを直接提供する。:スーパーバイザーは、スーパーバイジーを支えることを通じて間接的にサービスの質を高めます。クライエントに直接サービスを提供するのはスーパーバイジーです。
出典:第36回 社会福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題110。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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