平成30年度 秋期 午前Ⅱ 問23
セキュリティ
CSIRTの説明
CSIRTの説明として,適切なものはどれか。
- ア企業や行政機関などに設置され,コンピュータセキュリティインシデントに対応する活動を行う組織
- イ事業者が個人情報について適切な保護措置を講じる体制を整備・運用しており,かつ,JIS Q 15001:2017に適合していることを認定する組織
- ウ電子政府のセキュリティを確保するために,安全性及び実装性に優れると判断される暗号技術を選出する組織
- エ内閣官房に設置され,サイバーセキュリティ政策に関する総合調整を行いつつ,“世界を率先する”“強靱で”“活力ある”サイバー空間の構築に向けた活動を行う組織
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✓ これが正解ア企業や行政機関などに設置され,コンピュータセキュリティインシデントに対応する活動を行う組織
解説
CSIRT は、組織に設けてセキュリティインシデントに対応する組織です。
CSIRT は、企業や行政機関などの組織の中に設けられ、コンピュータセキュリティインシデントが起きたときに、受付、分析、対応、関係者との連絡などを行う組織です。見分ける軸は、その組織が何をする組織で、どこに設置されるかです。インシデントへの対応を担うのが CSIRT であり、個人情報の保護体制の認定、暗号技術の評価、国のサイバーセキュリティ政策の総合調整は、それぞれ別の組織の役割です。組織内の CSIRT は、平時には情報の収集や訓練を行い、他の組織の CSIRT とも連携して情報を共有します。名前の最後の RT が Response Team、つまり対応するチームを表すと覚えると見分けやすくなります。出題当時の内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)は、2025年7月1日に国家サイバー統括室へ改組されています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ事業者が個人情報について適切な保護措置を…:個人情報の適切な保護体制を整え、JIS Q 15001 に適合していることを認定するのは、プライバシーマーク制度で審査や付与を行う機関の役割です。インシデントに対応する組織ではありません。
- ウ電子政府のセキュリティを確保するために,…:電子政府のために、安全性と実装性に優れた暗号技術を評価して選ぶのは、CRYPTREC の活動です。暗号技術の評価を行う取組みであり、組織内でインシデントに対応する CSIRT とは役割が異なります。
- エ内閣官房に設置され,サイバーセキュリティ…:内閣官房に置かれ、サイバーセキュリティ政策の総合調整を行うのは、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)の説明です。国の政策を取りまとめる組織であり、各組織でインシデントに対応する CSIRT とは異なります。
この問題の用語
- CSIRT事故が起きたときに窓口となり、調べて対応する組織内の専門チーム。普段から連絡先と手順を決めておきます。
- CRYPTREC電子政府で使うことを勧める暗号について、安全性を評価し、その後も監視し続ける国内の取り組み。弱くなった暗号は入れ替えを促します。
- NISCサイバーセキュリティ基本法に基づいて内閣官房に置かれた組織。国をサイバー攻撃から守る司令塔の役割を担います。
- セキュリティインシデント「インシデント」を、情報の安全に関わるものだとはっきりさせて言うときの呼び方。単なる出来事との線引きは、決めた条件で行います。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
- JIS Q 15001個人情報を守る仕組みの要求事項をまとめた日本産業規格です。書面で直接取得するときは、利用目的を書面で示して同意を得ます。
出典:平成30年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問23
同じ用語が出る問題
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問16:CSIRTの説明(CSIRT)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問15:サイバーセキュリティ基本法の問題(NISC)
- 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問17:JIS Q 22301の問題(JIS Q 15001)
- 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問16:CSIRTの説明(CRYPTREC)
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