企業活動|ITサービスマネージャ試験
この分野には 5問あります。くり返し出ているものから並べています。
この分野でくり返し出ている用語はクリティカルパス(2問)・管理図(2問)です。問題が多い回は平成21年度 秋期(2問)・令和4年度 春期(1問)・平成27年度 秋期(1問)です。
集団の判断のくせ、止まれる時間の限界、重点の付け方
この単元には、組織で物事を決めるときの落とし穴、事業継続で使う時間の指標、在庫の重点管理、説明の組み立て方といった、企業活動の基本となる見方が集まっています。いずれも、似た用語を何の軸で分けるかを先に持っておくと整理しやすくなります。
集団思考は、まとまりの強い集団が全員一致を優先するあまり、異論や不都合な情報を検討しないまま誤った決定へ進む現象で、ジャニスはその兆候を八つに整理しました。心の警備は、メンバ自身が見張り役となって疑問や異議が集団に広がるのを止めること、反対者への圧力は反対する本人を従わせること、全員一致の幻想は沈黙を賛成とみなすことです。誰に、どう働きかけるかで区別します。
事業継続では、停止をどこから測るかで時間の指標を分けます。MTPD(最大許容停止時間)は、製品やサービスを提供できない状態が続いて悪影響が許容できなくなるまでの限界の長さです。RTO(目標復旧時間)はその限界より短く置く復旧の目標、RPO(目標復旧時点)はデータをどの時点まで戻すかの目標で、長さではなく時点を表します。MTBFは修理を終えてから次に故障するまでの平均稼働時間で、事業継続の目標とは別の指標です。
ABC分析は、売上高や使用金額の大きい順に品目を並べ、累積の割合でA、B、Cのグループに分ける手法です。先に区分し、その後で管理の濃さを割り当てるのが使い方で、金額の大きいグループは需要を細かく見て発注する定期発注方式、中ほどは発注点で発注する定量発注方式、金額の小さいグループは手間の少ない2ビン法、というように発注方式を振り分けます。
説明やプレゼンテーションの組み立ては、話の出発点の向きで分けます。帰納的構成法は複数の事例や事実を示し、そこに共通する結論へ導く構成で、導入事例を重ねて効果を訴える場面に合います。演繹的構成法は一般的な原則を先に示し、そこから個別の結論を導きます。このほか、重要なものから順に話す重点順位構成法、易しい内容から難しい内容へ進む難易構成法があります。
この分野で出た問題
- 平成23年度 秋期 問1重要性や需要変動,在庫コストの観点から商品単位に定量発注法,定期発注法,2ビン発注法のいずれの方法にするかを決定したい。発注方式を決定するために用いる手法として,適切なものはどれか。
- 平成27年度 秋期 問24JIS Q 22301:2013(事業継続マネジメントシステム-要求事項)において,“製品・サービスを提供しない,又は事業活動を行わない結果として生じる可能性のある悪影響が,許容不能な状態になるまでの時間”と定義されているものはどれか。
- 令和4年度 春期 問25技術者倫理における集団思考の問題点として,アーヴィング・ジャニスが指摘した八つの兆候のうち,“心の警備”の説明として,適切なものはどれか。
- 平成21年度 秋期 問19顧客に対して自社製品のプレゼンテーションを行うことになった。このとき,同業他社における複数の導入成功事例を挙げ,この製品を導入することで大きな効果が期待できることを訴求したい。このプレゼンテーションで使用するストーリ構成法として適切なものはどれか。
正解と解説は、答え合わせのあとに出ます。
年度から解く
この分野の問題は 4年度ぶんの試験から出ています。いちばん新しいのは令和4年度 春期です。年度別に解くと、回ごとにまとめて解けます。