コンピュータ構成要素|ITサービスマネージャ試験
この分野には 12問あります。くり返し出ているものから並べています。
この分野でくり返し出ている用語は磁気ディスク(4問)・キャッシュ(3問)です。問題が多い回は平成23年度 秋期(2問)・令和7年度 春期(1問)・令和5年度 春期(1問)です。
速くする工夫は、どこの待ち時間を消しているかで分ける
プロセッサは、主記憶から命令を取り出し、解読し、実行する流れをくり返します。次に読む命令の番地を持つのがプログラムカウンタ、取り出した命令そのものを置くのが命令レジスタで、そこから命令デコーダへ渡されて解読されます。番地か中身かで区別すると取り違えません。
命令の処理を段階に分けて重ねて流すのがパイプラインです。前の命令の結果待ちや分岐、資源の取り合いで後ろの命令が進めなくなる停滞をハザードと呼び、データのそろった後続の命令を先に実行して避けるのがアウトオブオーダ実行です。パイプラインそのものを複数用意し、同時に複数の命令を実行するのがスーパスカラです。
記憶装置の側では、速さの違う装置の間に何かを挟む工夫と、主記憶の使い方そのものを変える工夫を分けます。キャッシュメモリは前者で、書込みをキャッシュと主記憶の両方に行うのがライトスルー、キャッシュだけに書き、追い出すときに主記憶を更新するのがライトバックです。主記憶を複数のバンクに分け、連続した番地を順に割り当てて並列にアクセスするのがメモリインタリーブで、後者に当たります。
割込みは原因の場所で分けます。演算のオーバフローやゼロ除算、プログラムがOSの機能を呼び出すSVCのように、実行中のプログラム自身が原因になるのが内部割込みです。入出力の完了、タイマの満了、電源電圧の低下のように、プログラムの外から来るものは外部割込みです。
部品の性質も押さえます。フラッシュメモリは一つのセルに1ビットを記憶する方式のほか、MLCのように2ビット以上を記憶して容量を稼ぐ方式があります。ECCメモリはハミング符号で1ビットの誤りを訂正し、2ビットの誤りを検出します。動作していない回路ブロックへの電源供給を止めて電力を抑えるのがパワーゲーティングです。シリアルATAは、磁気ディスク装置や光学ドライブをつなぐシリアルインタフェースです。
この分野で出た問題
- 平成23年度 秋期 問20ECCメモリで,2ビットの誤りを検出し,1ビットの誤りを訂正するために用いるものはどれか。
- 平成29年度 秋期 問19MLC(Multi-Level Cell)フラッシュメモリの特徴として,適切なものはどれか。
- 平成23年度 秋期 問19MPUの高速化技術の一つであるスーパスカラの特徴として,適切なものはどれか。
- 平成21年度 秋期 問20シリアルATAの説明として,適切なものはどれか。
- 平成26年度 秋期 問19パイプラインハザード対策に関する記述のうち,アウトオブオーダ実行方式を用いたものはどれか。
- 平成25年度 秋期 問20プロセッサの省電力技術の一つであるパワーゲーティングの説明として,適切なものはどれか。
- 令和7年度 春期 問21メモリインタリーブの説明として,適切なものはどれか。
- 令和5年度 春期 問21メモリインタリーブの説明として,適切なものはどれか。
- 令和4年度 春期 問21メモリインタリーブの説明はどれか。
- 平成24年度 秋期 問20主記憶アクセスの高速化技術であるライトバック方式における,キャッシュメモリ及び主記憶への書込みの説明として,適切なものはどれか。
- 令和3年度 春期 問21内部割込みの要因として,適切なものはどれか。
- 令和元年度 秋期 問19図はプロセッサによってフェッチされた命令の格納順序を表している。a に該当するプロセッサの構成要素はどれか。
正解と解説は、答え合わせのあとに出ます。
年度から解く
この分野の問題は 11年度ぶんの試験から出ています。いちばん新しいのは令和7年度 春期です。年度別に解くと、回ごとにまとめて解けます。