平成23年度 秋期 午前Ⅱ 問19
コンピュータ構成要素
スーパスカラの特徴
MPUの高速化技術の一つであるスーパスカラの特徴として,適切なものはどれか。
- ア同時に実行可能な複数の動作をまとめて一つの命令として実行する。
- イ独立した複数の命令ストリームを用意し,これらの実行を適宜切り換えながら行う。
- ウパイプラインの深さを増すとともに,パイプラインピッチを短くして,平均命令実行時間を短縮する。
- エパイプラインを複数用意し,同時に複数の命令を実行する。
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✓ これが正解エパイプラインを複数用意し,同時に複数の命令を実行する。
解説
スーパスカラは、複数のパイプラインで命令を同時に実行します。
MPUの高速化技術には、命令の処理を段階に分けて流れ作業にするパイプラインを基にした、いくつかの工夫があります。見分ける軸は、何を増やしたり細かくしたりして速くするかです。スーパスカラは、パイプラインを複数用意し、互いに依存しない複数の命令を同時に実行することで、一定時間に処理できる命令の数を増やします。どの命令を並べて実行するかは、実行時にハードウェアが判断します。パイプラインを横に並べるのがスーパスカラ、と覚えると、縦に深くする方式や命令をまとめる方式と区別できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア同時に実行可能な複数の動作をまとめて一つ…:同時に実行できる複数の動作をまとめて一つの長い命令にするのは、VLIWの説明です。並列に実行する組合せをコンパイラがあらかじめ決めておく方式で、実行時に複数のパイプラインへ命令を振り分ける方式とは異なります。
- イ独立した複数の命令ストリームを用意し,こ…:独立した複数の命令ストリームを用意して切り換えながら実行するのは、マルチスレッドの考え方です。ある命令の流れが待たされている間に別の流れを進めて遊びを減らすもので、スーパスカラの説明ではありません。
- ウパイプラインの深さを増すとともに,パイプ…:パイプラインの段数を増やし、各段の処理時間であるピッチを短くして平均命令実行時間を縮めるのは、パイプラインを深く細かく刻んで速くする方式です。パイプラインの数を増やして同時に流す方式とは、速くする方向が違います。
出典:平成23年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問19
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