令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問20
基礎理論
ベイズ統計の説明
ベイズ統計の説明として,適切なものはどれか。
- ア経済統計に関する国際条約に基づいて,貿易実態を正確に把握し,国の経済政策や企業の経済活動の資料とすることを目的に統計指標を作成する手法
- イ事前分布・事後分布といった確率に関する考え方に基づいて体系化されたものであり,ディープラーニング,迷惑メールフィルタなどに利用されている統計理論
- ウ収集されたデータの代表値である平均値・中央値・最頻値を求めたり,度数分布表やヒストグラムを作成したりすることによって,データの特徴を捉える統計理論
- エビッグデータの収集・分析に当たり,分析結果の検証可能性を確保し,複数の分析結果を比較可能とするために,対象をオープンデータに限定する統計手法
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✓ これが正解イ事前分布・事後分布といった確率に関する考え方に基づいて体系化されたものであり,ディープラーニング,迷惑メールフィルタなどに利用されている統計理論
解説
事前分布・事後分布の考え方に基づいて体系化された統計理論です。
ベイズ統計は、ベイズの定理を土台に、事前分布と事後分布という確率の考え方で体系化された統計理論です。まず事前の知識や仮定を事前分布として確率で表し、データが得られるたびにそれを更新して事後分布を求めます。見分ける軸は、確率をどう扱う理論かという点です。新しい情報で確率を更新していく考え方は、受信したメールに含まれる単語から迷惑メールである確率を見積もるフィルタや、機械学習の分野などで活用されています。ほかの選択肢は、貿易などの経済統計の作成、データの特徴を代表値や図表でまとめる手法、分析対象の限定といった別の話題です。事前と事後という二つの言葉を見たらベイズ、と結び付けておくと見分けられます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア経済統計に関する国際条約に基づいて,貿易…:経済統計に関する国際条約に基づいて貿易実態を把握し、経済政策などの資料となる統計指標を作る手法は、公的な経済統計の作成に関する説明です。確率の更新を扱う統計理論であるベイズ統計とは関係がありません。
- ウ収集されたデータの代表値である平均値・中…:平均値・中央値・最頻値などの代表値を求めたり、度数分布表やヒストグラムを作ったりしてデータの特徴を捉えるのは、手元のデータを要約する統計の説明です。事前分布と事後分布を扱うベイズ統計の説明ではありません。
- エビッグデータの収集・分析に当たり,分析結…:分析対象をオープンデータに限定するという特徴は、ベイズ統計にはありません。ベイズ統計は確率の考え方に基づく理論であり、どのデータを使うかを限定する決まりによって定義されるものではありません。
この問題の用語
- 迷惑メール承諾を得ていない不特定多数へ送る広告のメールです。送信元を詐称されないよう、SPFなどでドメインの正しさを確かめて防ぎます。
- ビッグデータ量が多く、種類もさまざまで、次々に発生し続けるデータのまとまり。これまでのやり方では扱いきれない規模になります。
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
出典:令和元年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問20
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