令和3年度 北海道 午前 問19
医薬品に共通する特性と基本的な知識
医薬品副作用被害救済制度の問題
薬害に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 一般用医薬品の販売に従事する者は、薬害事件の歴史を十分に理解し、健康被害の拡大防止に関して、その責務の一端を担っていることを肝に銘じておく必要がある。
b サリドマイド訴訟、スモン訴訟を契機として、医薬品の副作用による健康被害の迅速な救済を図るため、生物由来製品による感染等被害救済制度が創設された。
c 薬害は、医薬品を十分注意して使用すれば起こり得ないものである。
d キノホルム製剤については、一般用医薬品として販売されていた製品がある。
(肢は a b c d の順の正誤)
- 1正 誤 誤 正
- 2正 正 正 誤
- 3正 正 誤 正
- 4誤 誤 正 正
- 5誤 誤 正 誤
答えと解説を見る
✓ これが正解1正 誤 誤 正
解説
aとdが正。bは医薬品副作用被害救済制度、cは誤り
手引き第1章の薬害の歴史の節で判断します。薬害に対する販売従事者の心構え、訴訟を契機に作られた救済制度、薬害が起こり得るものであることが要点です。
aは正しく、医薬品の販売等に従事する者は、薬害事件の歴史を十分に理解し、健康被害の拡大防止に関してその責務の一端を担っていることを肝に銘じておく必要があります。bは誤りです。サリドマイド訴訟、スモン訴訟を契機として創設されたのは医薬品副作用被害救済制度です。生物由来製品による感染等被害救済制度は、これとは別に、生物由来製品を介した感染等による健康被害を救済するため、のちに創設された制度です。cも誤りです。医薬品は人体にとって異物であり、十分注意して使用されたとしても副作用が生じることがあり、薬害は起こり得るものです。dは正しく、スモンの原因となったキノホルム製剤には、一般用医薬品として販売されていた製品もあります。
したがって正・誤・誤・正の組み合わせが正解です。サリドマイド・スモンから医薬品副作用被害救済制度、と訴訟と制度を対で覚えておくと判断できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2正 正 正 誤:bとcを正、dを誤としています。サリドマイド・スモン訴訟から生まれたのは医薬品副作用被害救済制度で、薬害は注意しても起こり得ます。キノホルム製剤には一般用医薬品の製品もありました。
- 3正 正 誤 正:aとdを正とする点は合っていますが、bとcも正としています。訴訟を契機にできたのは医薬品副作用被害救済制度で、十分注意しても薬害は起こり得るので、どちらも誤りです。
- 4誤 誤 正 正:aを誤、cを正としています。販売従事者が薬害の歴史を理解し責務の一端を担うというaは正しく、注意すれば薬害は起こらないとするcは誤りです。
- 5誤 誤 正 誤:cだけを正としていて、判定がほぼ逆です。販売従事者の責務を述べたaと、キノホルム製剤に一般用医薬品の製品があったというdが正しく、cは誤りです。
出典:令和3年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問19(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)