令和4年度 北海道 午前 問58
主な医薬品とその作用
イソプロパノールに関する問題
感染症及び消毒薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 一般に、夏はウイルスによる食中毒が、冬は細菌による食中毒が発生することが多いと言われている。
b 殺菌・消毒とは、物質中のすべての微生物を殺滅又は除去することである。
c イソプロパノールのウイルスに対する不活性効果はエタノールよりも低い。
d 次亜塩素酸ナトリウムは有機物の影響を受けやすいので、殺菌消毒の対象物を洗浄した後に使用した方が効果的である。
(肢は a b c d の順の正誤)
- 1正 正 誤 正
- 2正 正 正 誤
- 3誤 正 正 誤
- 4誤 誤 正 正
- 5誤 誤 誤 正
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✓ これが正解4誤 誤 正 正
解説
cとdが正しい。夏は細菌、冬はウイルス。全微生物の除去は滅菌
感染症の予防と消毒薬(手引き第3章の公衆衛生用薬)の知識で判断します。
aは誤りです。一般に、夏は細菌による食中毒が、冬はウイルスによる食中毒が発生することが多いと言われています。季節と原因が逆になっています。bも誤りです。殺菌・消毒は、生存する微生物の数を減らすために行われる処置です。物質中のすべての微生物を殺滅又は除去することは滅菌と呼ばれ、殺菌・消毒とは区別されます。cは正しい記述です。イソプロパノールは、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対する殺菌消毒作用を示しますが、ウイルスに対する不活性効果はエタノールよりも低いとされます。dも正しく、次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素系殺菌消毒成分は有機物の影響を受けやすいので、殺菌消毒の対象物を洗浄した後に使用した方が効果的です。
したがって、a誤・b誤・c正・d正の組み合わせが正解です。すべての微生物をなくすのは滅菌、数を減らすのが殺菌・消毒、と言葉の違いで覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1正 正 誤 正:aを正としていますが、食中毒は一般に夏は細菌によるもの、冬はウイルスによるものが多いとされ、季節が逆になっているため誤りです。bを正としていますが、すべての微生物を殺したり取り除いたりするのは滅菌で、殺菌・消毒は微生物の数を減らす処置なので誤りです。cの判定も食い違っています。
- 2正 正 正 誤:aを正としていますが、食中毒は一般に夏は細菌によるもの、冬はウイルスによるものが多いとされ、季節が逆になっているため誤りです。bを正としていますが、すべての微生物を殺したり取り除いたりするのは滅菌で、殺菌・消毒は微生物の数を減らす処置なので誤りです。dの判定も食い違っています。
- 3誤 正 正 誤:bを正としていますが、すべての微生物を殺したり取り除いたりするのは滅菌で、殺菌・消毒は微生物の数を減らす処置なので誤りです。dを誤としていますが、次亜塩素酸ナトリウムは有機物で効果が落ちやすいので、対象物を洗ってから使う方が効果的で、正しい記述です。
- 5誤 誤 誤 正:cを誤としていますが、イソプロパノールはウイルスを不活性にする効果がエタノールより低いとされるので、正しい記述です。
出典:令和4年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問58(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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