令和4年度 北海道 午後 問45
医薬品の適正使用・安全対策
心室頻拍に関する問題
次の1~5で示される一般用医薬品の漢方製剤のうち、うっ血性心不全、心室頻拍の副作用が現れることがあるため、添付文書の「してはいけないこと」の項目の中に、「症状があるときのみの服用にとどめ、連用しないこと」と記載することとされているものはどれか。
- 1芍薬甘草湯
- 2大黄甘草湯
- 3大柴胡湯
- 4防風通聖散
- 5小柴胡湯
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✓ これが正解1芍薬甘草湯
解説
芍薬甘草湯は症状があるときのみの服用にとどめ連用しない
漢方製剤の使用上の注意は、手引き第5章の使用上の注意の一覧(別表)で判断します。うっ血性心不全と心室頻拍という副作用の組み合わせから、対象の処方を見分けるのがポイントです。
芍薬甘草湯は、急激に起こる筋肉のけいれんを伴う痛み(こむらがえりなど)に用いられる漢方処方製剤です。手引きでは、うっ血性心不全、心室頻拍の副作用が現れることがあるため、添付文書のしてはいけないことの項目に、症状があるときのみの服用にとどめ、連用しないことと記載するとされています。したがって、芍薬甘草湯が正解です。
残る四つの処方にも、それぞれ添付文書の注意はあります。ただし、心臓に関わる二つの副作用を理由に、頓服的な使い方に限るよう求める記載が付くのは芍薬甘草湯です。
こむらがえりの頓服で使う芍薬甘草湯は、続けて飲まない、と使い方の場面と注意を一緒に覚えておくと判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2大黄甘草湯:大黄甘草湯は、便秘に用いられ、ダイオウによる瀉下作用に関わる注意が記載される処方です。うっ血性心不全や心室頻拍を理由とする連用の注意の対象ではありません。
- 3大柴胡湯:大柴胡湯はダイオウを含む処方で、瀉下作用などに関する注意が記載されます。症状があるときのみの服用にとどめるという、この問の記載の対象ではありません。
- 4防風通聖散:防風通聖散もダイオウなどを含む処方で、別の注意が記載されます。うっ血性心不全と心室頻拍を理由とする、この記載が付く処方ではありません。
- 5小柴胡湯:小柴胡湯は、インターフェロン製剤との併用で間質性肺炎が起きたことから、インターフェロン製剤の治療中の人は使用しないとされる処方です。この問の記載とは異なります。
出典:令和4年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問45(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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