令和5年度 北海道 午前 問30
主な医薬品とその作用
制酸薬に関する以下の記述の正誤
制酸薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、吐きけ等の症状を緩和することを目的とする医薬品である。
b ロートエキスやピレンゼピン塩酸塩は、中和反応によって胃酸の働きを弱める。
c 透析療法を受けている人は、アルミニウムを含む制酸薬の使用を避ける必要がある。
d 胃酸との中和反応を目的とする制酸薬を酸度の高い食品と一緒に使用すると、胃酸に対する中和作用が低下することが考えられるため、炭酸飲料等での服用は適当でない。
(肢は a b c d の順の正誤)
- 1正 正 正 誤
- 2誤 正 誤 正
- 3正 誤 正 正
- 4誤 誤 正 誤
- 5正 誤 誤 正
答えと解説を見る
✓ これが正解3正 誤 正 正
解説
bだけが誤り。ロートエキス等は胃液の分泌を抑える成分
手引き第3章の胃腸に作用する薬のうち、制酸薬の知識で判断します。
aは、制酸薬は胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、吐きけ等の症状を緩和することを目的とする医薬品であるという内容で正しい記述です。bは誤りです。ロートエキスやピレンゼピン塩酸塩は、胃液の分泌を抑える成分です。中和反応によって胃酸の働きを弱めるのは、炭酸水素ナトリウムや乾燥水酸化アルミニウムゲルなどの制酸成分です。
cは、透析療法を受けている人はアルミニウムを含む制酸薬の使用を避ける必要があるという内容で正しい記述です。透析療法を受けている人が長期間服用した場合に、アルミニウム脳症及びアルミニウム骨症を引き起こしたとの報告があるためです。dは、胃酸との中和反応を目的とする制酸薬を酸度の高い食品と一緒に使うと胃酸に対する中和作用が低下することが考えられるため、炭酸飲料等での服用は適当でないという内容で正しい記述です。
したがって、a正・b誤・c正・d正の組み合わせが正解です。胃酸を中和する成分と、分泌そのものを抑える成分(ロートエキス、ピレンゼピン塩酸塩)を分けて覚えると、bのような取り違えに気づけます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1正 正 正 誤:bを正、dを誤としています。ロートエキスやピレンゼピン塩酸塩は分泌を抑える成分なのでbは誤りで、酸度の高い炭酸飲料で飲むと中和作用が落ちるというdは正しい記述です。
- 2誤 正 誤 正:a・cを誤、bを正としています。胃酸過多や胸やけを和らげる目的を述べたaと、透析中の人がアルミニウムを含む制酸薬を避けるcは正しく、誤りはbです。
- 4誤 誤 正 誤:aとdを誤としています。制酸薬の目的を述べたaも、炭酸飲料での服用が適当でない理由を述べたdも正しく、誤っているのは成分の働きを取り違えたbだけです。
- 5正 誤 誤 正:cを誤としている組み合わせです。透析療法を受けている人が長く服用してアルミニウム脳症などを起こした報告があり、アルミニウムを含む制酸薬は避ける必要があるので、cは正しい記述です。
出典:令和5年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問30(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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