令和5年度 北海道 午前 問31
主な医薬品とその作用
タンニン酸ベルベリンに関する問題
止瀉成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 収斂成分を主体とする止瀉薬は、細菌性の下痢や食中毒のときに使用して腸の運動を鎮めると、かえって状態を悪化させるおそれがある。
b ロペラミド塩酸塩は、中枢神経系を抑制する作用があり、副作用としてめまいや眠気が現れることがある。
c タンニン酸ベルベリンは、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。
d 木クレオソートは、過剰な腸管の(蠕動)運動を正常化し、あわせて水分や電解質の分泌も抑える止瀉作用がある。
(肢は a b c d の順の正誤)
- 1正 正 正 正
- 2誤 正 正 正
- 3正 誤 正 正
- 4正 正 誤 正
- 5正 正 正 誤
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✓ これが正解4正 正 誤 正
解説
cだけが誤り。牛乳アレルギーで避けるのはタンニン酸アルブミン
手引き第3章の胃腸に作用する薬のうち、止瀉成分(下痢を止める成分)の知識で判断します。
aは、収斂成分(腸粘膜を引き締めて炎症を鎮める成分)を主体とする止瀉薬は、細菌性の下痢や食中毒のときに使って腸の運動を鎮めると、かえって状態を悪化させるおそれがあるという内容で正しい記述です。bは、ロペラミド塩酸塩は中枢神経系を抑制する作用もあり、副作用としてめまいや眠気が現れることがあるという内容で正しい記述です。
cは誤りです。牛乳にアレルギーがある人で使用を避ける必要があるのは、タンニン酸アルブミンです。タンニン酸アルブミンに含まれるアルブミンは、牛乳に含まれるタンパク質(カゼイン)から精製された成分であるためです。タンニン酸ベルベリンは、タンニン酸(収斂作用)とベルベリン(抗菌作用)の化合物で、牛乳アレルギーの注意はありません。dは、木クレオソートは過剰な腸管の(蠕動)運動を正常化し、あわせて水分や電解質の分泌も抑える止瀉作用があるという内容で正しい記述です。
したがって、a正・b正・c誤・d正の組み合わせが正解です。牛乳アレルギーで避けるのはアルブミンの名がつくほう、と覚えるとcの入れ替えに気づけます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1正 正 正 正:cまで正としている組み合わせです。牛乳アレルギーの人が避けるべきなのはタンニン酸アルブミンで、タンニン酸ベルベリンではないので、cは誤りと判定します。
- 2誤 正 正 正:aを誤、cを正としています。細菌性の下痢や食中毒で収斂成分の止瀉薬を使うとかえって悪化させるおそれがあるのでaは正しく、cは成分を取り違えた誤りです。
- 3正 誤 正 正:bを誤、cを正としています。ロペラミド塩酸塩は中枢神経系の抑制でめまいや眠気を起こすことがあるのでbは正しく、牛乳アレルギーの注意をベルベリンに当てたcは誤りです。
- 5正 正 正 誤:cを正、dを誤とした点が食い違います。乳製品由来の成分を含むのはアルブミンのほうなのでcは誤りで、行き過ぎた腸の動きを整えて水分の出過ぎも抑えるという木クレオソートの説明は正しいものです。
出典:令和5年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問31(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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