令和6年度 北海道 午前 問46
主な医薬品とその作用
鼻に用いる薬に関する問題
鼻炎用点鼻薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の対応範囲は、蓄膿症などの慢性のものであり、急性又はアレルギー性の鼻炎及びそれに伴う副鼻腔炎は対象となっていない。
b セチルピリジニウム塩化物は殺菌消毒成分であるが、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌には効果がない。
c リドカイン塩酸塩は、鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として、配合される場合がある。
d クロモグリク酸ナトリウムの使用は、減感作療法等のアレルギーの治療の妨げになるおそれがある。
(肢は a b c d の順の正誤)
- 1正 誤 正 誤
- 2正 誤 誤 正
- 3誤 誤 正 正
- 4誤 正 誤 正
- 5誤 誤 正 誤
答えと解説を見る
✓ これが正解3誤 誤 正 正
解説
cとdが正しく、aは急性・アレルギー性が対象、bは効果がある点で誤り。
手引きの第3章、鼻炎用点鼻薬の知識で判断します。鼻炎用点鼻薬は、鼻腔内に適用する外用液剤で、どのような鼻炎が対象か、配合成分が何を目的とするかが問われます。
aは誤りです。一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の対応範囲は、急性又はアレルギー性の鼻炎及びそれに伴う副鼻腔炎であり、蓄膿症などの慢性のものは対象となっていません。対象と対象外を逆にしている点が違います。bも誤りです。セチルピリジニウム塩化物などの殺菌消毒成分は、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌又はカンジダ等の真菌類に対する殺菌消毒作用を示します。効果がないとされるのは結核菌やウイルスです。cは正しい記述です。リドカイン塩酸塩は局所麻酔成分で、鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として配合される場合があります。dも正しい記述です。クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞からのヒスタミンの遊離を抑える抗アレルギー成分で、減感作療法等のアレルギーの治療を受けている人では、その治療の妨げになるおそれがあります。
したがって、a誤・b誤・c正・d正の組み合わせが正解です。点鼻薬は急性とアレルギー性が対象で慢性は受診、と覚えておくと、aのような入れ替えに気づけます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1正 誤 正 誤:aを正しい、dを誤りとしているので食い違います。点鼻薬の対象は急性やアレルギー性の鼻炎で慢性のものは含まれず、クロモグリク酸ナトリウムが減感作療法の妨げになりうるとするdは正しい記述です。
- 2正 誤 誤 正:aを正しい、cを誤りとしている点が違います。蓄膿症のような慢性の鼻炎は一般用の点鼻薬の対象外でaは誤り、リドカイン塩酸塩が鼻の過敏さや痛み、痒みを抑えるとするcは正しい記述です。
- 4誤 正 誤 正:bを正しい、cを誤りとしている点が違います。セチルピリジニウム塩化物は黄色ブドウ球菌などには殺菌消毒の作用を示すのでbは誤りで、リドカイン塩酸塩についてのcは正しい記述です。
- 5誤 誤 正 誤:dを誤りとしている点が違います。肥満細胞からのヒスタミンの放出を抑えるこの成分は、医療機関で減感作療法などを受けている人では治療の妨げとなるおそれがあるとされ、dは正しい記述です。
出典:令和6年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問46(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)