令和3年度 北海道 午前 問30
主な医薬品とその作用
トラネキサム酸に関する問題
次の記述は、口腔咽喉薬及び含嗽薬の配合成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a トラネキサム酸は、声がれ、喉の荒れ、喉の不快感、喉の痛み又は喉の腫れの症状を鎮めることを目的として用いられる。
b セチルピリジニウム塩化物は、鶏卵アレルギーの既往歴がある人では使用を避ける必要がある。
c アズレンスルホン酸ナトリウムは、口腔内や喉に付着した細菌等の微生物を死滅させ、その増殖を抑えることを目的として用いられる。
d ラタニアは、咽頭粘膜を収斂させる作用がある。
- 1(a、b)
- 2(a、d)
- 3(b、c)
- 4(c、d)
答えと解説を見る
✓ これが正解2(a、d)
解説
aとdが正。b・cは成分の働きが違う
手引き第3章の口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽薬)の節(配合成分)で判断します。抗炎症成分、殺菌消毒成分、組織修復成分、生薬成分の働きの違いが要点です。
aは正しく、トラネキサム酸は抗炎症成分で、声がれ、喉の荒れ、喉の不快感、喉の痛み又は喉の腫れの症状を鎮める目的で用いられます。bは誤りです。セチルピリジニウム塩化物は、口腔内や喉に付着した細菌等の微生物を死滅させたり増殖を抑えたりする殺菌消毒成分です。鶏卵アレルギーの既往歴がある人で使用を避ける成分として挙げられているものではありません。cは誤りです。アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を期待して用いられる成分です。微生物を死滅させる殺菌消毒の説明は、むしろセチルピリジニウム塩化物などに当てはまります。dは正しく、ラタニアは咽頭粘膜をひきしめる(収斂)作用により炎症の寛解を促す生薬です。
したがってaとdの組み合わせが正解です。セチルピリジニウムは殺菌、アズレンは組織修復、と成分ごとの役割を1語で覚えておくと、説明の入れ替えに気付けます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1(a、b):bを含む点が誤りです。卵のアレルギーがある人で避けるべき成分という説明は、口や喉の殺菌消毒を目的とするこの成分には当てはまりません。aのトラネキサム酸の記述は正しい内容です。
- 3(b、c):bもcも成分と説明が合っていません。卵のアレルギーの注意は殺菌目的の成分には当たらず、微生物を死滅させる説明は傷んだ粘膜を治す側の成分には当たりません。正しいのは喉の炎症を鎮めるaと収斂のdです。
- 4(c、d):dを選ぶ点は合っていますが、cも選んでいます。アズレンスルホン酸ナトリウムは炎症を起こした粘膜組織の修復を促す成分で、微生物を死滅させる殺菌消毒の働きを期待するものではありません。
出典:令和3年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問30(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)