令和6年度 北海道 午後 問49
医薬品の適正使用・安全対策
イブプロフェンに関する問題
次の表は、ある解熱鎮痛薬に含まれている成分(一部抜粋)である。
| 2錠中 | |
|---|---|
| イブプロフェン | 150mg |
| アリルイソプロピルアセチル尿素 | 60mg |
| 無水カフェイン | 80mg |
次のうち、この解熱鎮痛薬を服用するにあたって注意すべき事項の説明として、正しいものの組み合わせはどれか。
a イブプロフェンが含まれているため、出産予定日12週以内の妊婦は、服用しないこととされている。
b イブプロフェンが含まれているため、肝臓病の診断を受けた人は、服用前に専門家に相談することとされている。
c アリルイソプロピルアセチル尿素が含まれているため、てんかんの診断を受けた人は、服用前に専門家に相談することとされている。
d 無水カフェインが含まれているため、緑内障の診断を受けた人は、服用前に専門家に相談することとされている。
- 1(a、b)
- 2(a、c)
- 3(a、d)
- 4(b、d)
- 5(c、d)
答えと解説を見る
✓ これが正解1(a、b)
解説
イブプロフェンに関するaとbが正しい注意事項です。
解熱鎮痛薬の配合成分ごとの使用上の注意(手引き第5章 使用上の注意・別表)で判断します。表の成分は、イブプロフェン(解熱鎮痛成分)、アリルイソプロピルアセチル尿素(催眠鎮静成分)、無水カフェイン(鎮痛作用の補助)です。
aは正しい記述です。イブプロフェンは、妊娠期間の延長や胎児の動脈管の収縮・早期閉鎖などのおそれがあるため、出産予定日12週以内の妊婦は服用しないこととされています。bも正しく、イブプロフェンは肝機能障害を悪化させるおそれがあるため、肝臓病の診断を受けた人は服用前に専門家に相談することとされています。cは誤りです。アリルイソプロピルアセチル尿素で注意されるのは、眠気を生じるおそれがあるため服用後に乗物又は機械類の運転操作をしないことなどで、てんかんの診断を受けた人が相談することとされるのは、中枢神経を興奮させるジプロフィリンなどです。dも誤りで、緑内障の診断を受けた人が相談することとされるのは、眼圧を上げるおそれがある抗コリン成分などであり、無水カフェインはこの組み合わせに当たりません。
正しいのはaとbなので、その組み合わせが正解です。見分け方として、配合成分ごとに何の作用をもつ成分かを先に確かめ、その作用から起こり得る問題(妊娠後期・肝臓・眠気・眼圧)と結び付けて判断します。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2(a、c):cを選んでいる点が違います。アリルイソプロピルアセチル尿素は眠気を催す鎮静成分で、てんかんの人に相談を求める理由になるのは脳を興奮させる成分のほうです。
- 3(a、d):dを選んでいる点が違います。緑内障の人に相談を求めるのは眼圧を高めるおそれのある成分で、配合されたカフェインを理由にした注意ではありません。
- 4(b、d):dを選んでいる点が違います。肝臓病の人に相談を促すbは正しいものの、カフェインが入っていることを理由に緑内障の人へ相談を求める記載はありません。
- 5(c、d):cもdも誤りです。てんかんの注意は気管支を広げるジプロフィリンなど、緑内障の注意は抗コリン成分などに付くもので、表の鎮静成分やカフェインのものではありません。
出典:令和6年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問49(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)