令和7年度 北海道 午前 問41
主な医薬品とその作用
クロタミトンに関する問題
外用痔疾用薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 坐剤及び注入軟膏では、成分の一部が直腸粘膜から吸収されて循環血流中に入りやすく、全身的な影響を生じることがある。
b 痔に伴う痒みを和らげることを目的として、抗ヒスタミン成分であるクロタミトンが配合されている場合がある。
c 肛門部の炎症や痒みを和らげる成分として、ステロイド性抗炎症成分であるグリチルレチン酸が配合されている場合がある。
d 痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して、アラントインのような組織修復成分が用いられる。
(肢は a b c d の順の正誤)
- 1正 正 正 誤
- 2正 誤 誤 正
- 3正 正 誤 正
- 4誤 誤 正 誤
- 5誤 正 正 正
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✓ これが正解2正 誤 誤 正
解説
a・dが正。クロタミトンは局所刺激成分、グリチルレチン酸は非ステロイド
手引き第3章の痔の薬のうち、外用痔疾用薬の配合成分を問う問題です。成分名と、その成分がどの仲間に属するかの組み合わせが問われています。
aは正しく、坐剤及び注入軟膏では、成分の一部が直腸粘膜から吸収されて循環血流中に入りやすく、全身的な影響を生じることがあるため、配合成分によっては注意を要する場合があります。bは誤りです。クロタミトンは抗ヒスタミン成分ではなく、局所への穏やかな刺激によって痒みを抑える局所刺激成分で、熱感刺激を生じさせるものです。痒みを和らげる抗ヒスタミン成分としては、ジフェンヒドラミン塩酸塩やクロルフェニラミンマレイン酸塩などが用いられます。cも誤りで、グリチルレチン酸は比較的緩和な抗炎症作用を示す成分ですが、ステロイド性抗炎症成分ではありません。外用痔疾用薬のステロイド性抗炎症成分には、ヒドロコルチゾン酢酸エステルやプレドニゾロン酢酸エステルがあります。dは正しく、痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して、アラントインやアルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート(アルクロキサ)のような組織修復成分が用いられます。
したがって、a正・b誤・c誤・d正の組み合わせが正解です。外用痔疾用薬のステロイド性抗炎症成分はヒドロコルチゾン酢酸エステルとプレドニゾロン酢酸エステル、と具体的な名前で押さえておくと、グリチルレチン酸との取り違えを防げます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1正 正 正 誤:bとcを正、dを誤としています。クロタミトンは刺激で痒みを抑える成分でbは誤り、グリチルレチン酸はステロイドではないのでcも誤り、傷の治りを助けるアラントインのdは正しい内容です。
- 3正 正 誤 正:bを正としていますが、クロタミトンは抗ヒスタミン成分ではなく、患部に温かい刺激を与えて痒みを抑える局所刺激成分です。ほかの判定は合っています。
- 4誤 誤 正 誤:aとdを誤、cを正としています。坐剤や注入軟膏は直腸から吸収されて全身に影響し得るのでaは正しく、アラントインのdも正しく、グリチルレチン酸をステロイドとするcは誤りです。
- 5誤 正 正 正:aを誤、b・cを正としています。坐剤などは直腸の粘膜から吸収されて全身に影響することがありaは正しく、クロタミトンは刺激成分、グリチルレチン酸は非ステロイドなので、bもcも誤りです。
出典:令和7年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問41(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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