令和7年度 北海道 午後 問19
人体の働きと医薬品
循環器系及び泌尿器系に現れる医薬品の副作用に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 1うっ血性心不全とは、全身が必要とする量の血液を心臓から送り出すことができなくなり、肺に血液が貯留して、種々の症状を示す疾患である。
- 2不整脈とは、心筋の自動性や興奮伝導の異常が原因で心臓の拍動リズムが乱れる病態である。
- 3腎障害では、浮腫、倦怠感、尿が濁る・血尿等の症状が現れることがある。
- 4医薬品を使用して生じる尿閉は、前立腺肥大の基礎疾患がある人に特有に現れることが知られている。
答えと解説を見る
✓ これが正解4医薬品を使用して生じる尿閉は、前立腺肥大の基礎疾患がある人に特有に現れることが知られている。
解説
尿閉は前立腺肥大のない人や女性にも起こるので、その記述が誤りです。
循環器系・泌尿器系に現れる副作用は、手引きの第2章(症状からみた主な副作用)で扱われます。うっ血性心不全、不整脈、腎障害、排尿困難・尿閉の特徴を押さえて判断します。
誤っているのは、医薬品で生じる尿閉は前立腺肥大の基礎疾患がある人に特有に現れる、とする記述です。副交感神経系の機能を抑制する作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、膀胱の排尿筋の収縮が抑制され、尿が出にくい、残尿感がある、などの症状が現れることがあります。こうした症状は前立腺肥大などの基礎疾患がない人でも現れることが知られており、男性に限らず女性においても報告されています。特有ではありません。
ほかの記述は正しい内容です。うっ血性心不全は、全身が必要とする量の血液を心臓から送り出すことができなくなり、肺に血液が貯留して種々の症状を示す疾患です。不整脈は、心筋の自動性や興奮伝導の異常が原因で心臓の拍動リズムが乱れる病態です。腎障害では、尿量の減少、むくみ(浮腫)、倦怠感、尿が濁る・赤みを帯びる(血尿)などの症状が現れることがあります。
前立腺肥大がある人は特に注意が必要だが、それ以外の人にも起こる、と範囲を広く覚えておくと引っかけに気づけます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1うっ血性心不全とは、全身が必要とする量の…:心臓が全身に必要な量の血液を送り出せず、肺に血液がたまってさまざまな症状が出るのがうっ血性心不全で、手引きの説明どおりです。誤っているものを選ぶ問なので当てはまりません。
- 2不整脈とは、心筋の自動性や興奮伝導の異常…:心臓の筋肉の自動性や電気的な伝わり方の異常で拍動のリズムが乱れる、というのは不整脈の定義そのもので、正しい記述です。
- 3腎障害では、浮腫、倦怠感、尿が濁る・血尿…:むくみやだるさ、尿の濁りや血尿などは、医薬品による腎障害で現れうる症状として手引きに挙げられており、正しい記述です。
出典:令和7年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問19(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)