令和8年度 北海道 午後 問54
医薬品の適正使用・安全対策
インターフェロン製剤に関する問題
一般用医薬品の安全対策等に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、2箇所の( a )内はどちらも同じ字句が入る。
1994年1月、( a )とインターフェロン製剤との併用を禁忌とする旨の使用上の注意の改訂がなされた。しかし、それ以降も慢性肝炎患者が( a )を使用して間質性肺炎が発症し、死亡を含む重篤な転帰に至った例もあった。
また、( b )が配合された一般用医薬品による脳出血等の副作用症例が複数報告されたことを受け、厚生労働省から関係製薬企業等に対して、使用上の注意の改訂、情報提供の徹底等を行うとともに、代替成分への速やかな切替えにつき指示がなされた。
- 1a=小柴胡湯 b=プソイドエフェドリン塩酸塩
- 2a=柴胡桂枝湯 b=プソイドエフェドリン塩酸塩
- 3a=小柴胡湯 b=塩酸フェニルプロパノールアミン
- 4a=柴胡桂枝湯 b=塩酸フェニルプロパノールアミン
- 5a=小柴胡湯 b=アミノピリン
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✓ これが正解3a=小柴胡湯 b=塩酸フェニルプロパノールアミン
解説
a=小柴胡湯、b=塩酸フェニルプロパノールアミン
手引き第5章の一般用医薬品に関する主な安全対策の範囲で判断します。過去の副作用の事例と、それを受けた対応の組み合わせが問われています。
aには小柴胡湯が入ります。小柴胡湯による間質性肺炎については1991年4月以降、使用上の注意に記載されていましたが、1994年1月にインターフェロン製剤との併用を禁忌とする旨の改訂がなされました。それ以降も慢性肝炎患者が小柴胡湯を使って間質性肺炎を発症し、死亡を含む重篤な転帰に至った例があったため、1996年3月には緊急安全性情報の配布が指示されました。bには塩酸フェニルプロパノールアミンが入ります。鼻みずや鼻づまりの改善に使われていたこの成分を含む一般用医薬品で、脳出血などの副作用症例が複数報告されたことから、2003年8月、厚生労働省から使用上の注意の改訂、情報提供の徹底、代替成分(プソイドエフェドリン塩酸塩など)への速やかな切替えが指示されました。
したがって、a=小柴胡湯、b=塩酸フェニルプロパノールアミンの組み合わせが正解です。小柴胡湯はインターフェロン製剤との併用と間質性肺炎、塩酸フェニルプロパノールアミンは脳出血と代替成分への切替え、と事例と対応をつなげて覚えましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1a=小柴胡湯 b=プソイドエフェドリン塩酸塩:bをプソイドエフェドリン塩酸塩としています。プソイドエフェドリン塩酸塩は、脳出血の報告を受けて切り替える先として示された成分の側です。
- 2a=柴胡桂枝湯 b=プソイドエフェドリン塩酸塩:aを柴胡桂枝湯としています。柴胡桂枝湯は、慢性肝炎患者での間質性肺炎とインターフェロン併用禁忌の一連の事例で取り上げられた処方ではありません。bをプソイドエフェドリン塩酸塩としています。プソイドエフェドリン塩酸塩は、脳出血の報告を受けて切り替える先として示された成分の側です。
- 4a=柴胡桂枝湯 b=塩酸フェニルプロパノールアミン:aを柴胡桂枝湯としています。柴胡桂枝湯は、慢性肝炎患者での間質性肺炎とインターフェロン併用禁忌の一連の事例で取り上げられた処方ではありません。
- 5a=小柴胡湯 b=アミノピリン:bをアミノピリンとしています。アミノピリンは、アンプル入りかぜ薬によるショックの事例で知られる解熱鎮痛成分で、脳出血の事例の成分ではありません。
出典:令和8年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問54(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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