令和7年度 北海道 午後 問56
医薬品の適正使用・安全対策
プソイドエフェドリン塩酸塩の問題
一般用医薬品の添付文書における「使用上の注意」の記載に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a ロペラミド塩酸塩は、乳製カゼインを由来としているため、「本剤又は本剤の成分、牛乳によるアレルギー症状を起こしたことがある人」は服用しないこととされている。
b プソイドエフェドリン塩酸塩を服用すると、尿の貯留・尿閉を生じるおそれがあるため、「前立腺肥大による排尿困難の症状がある人」は服用しないこととされている。
c アルジオキサを服用すると、胃液の分泌が亢進するため、「胃潰瘍の診断を受けた人」は服用しないこととされている。
d アミノフィリン水和物は、乳児に神経過敏を起こすことがあるため、「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」とされている。
(肢は a b c d の順の正誤)
- 1正 正 正 誤
- 2正 誤 正 正
- 3誤 正 誤 正
- 4誤 正 誤 誤
- 5誤 誤 正 誤
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✓ これが正解3誤 正 誤 正
解説
プソイドエフェドリン(b)とアミノフィリン(d)の記載が正です。
添付文書の使用上の注意に、どの成分にどんな注意が記載されるかは、手引きの第5章(医薬品の適正使用情報)と別表で扱われます。成分と注意の理由を対応させて判断します。
aは誤りです。乳製カゼインを由来としているため、本剤又は本剤の成分、牛乳によるアレルギー症状を起こしたことがある人は服用しないこととされているのは、タンニン酸アルブミンです。ロペラミド塩酸塩は止瀉薬の成分で、記載される注意は15歳未満の小児が服用しないことなどです。bは正しく、プソイドエフェドリン塩酸塩は交感神経刺激作用により尿の貯留・尿閉を生じるおそれがあるため、前立腺肥大による排尿困難の症状がある人は服用しないこととされています。cは誤りです。アルジオキサはアルミニウムを含む成分で、長期間服用した場合にアルミニウム脳症やアルミニウム骨症を生じるおそれがあるため、透析療法を受けている人は服用しないこととされています。胃液の分泌を亢進させ胃潰瘍の人に禁じられる成分ではなく、胃粘膜を保護・修復する成分として胃腸薬に配合されます。dは正しく、アミノフィリン水和物は乳児に神経過敏を起こすことがあるため、授乳中の人は服用しないか、服用する場合は授乳を避けることとされています。
したがって、a誤・b正・c誤・d正の組み合わせが正解です。牛乳アレルギーはタンニン酸アルブミン、アルミニウム含有成分は透析、と成分の特徴から注意を引き出しましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1正 正 正 誤:a・c を正とし d を誤りとしています。牛乳アレルギーの注意はタンニン酸アルブミンのもので、アルジオキサの注意は透析療法に関するものです。アミノフィリンの授乳の注意は正しい内容です。
- 2正 誤 正 正:a・c を正とし b を誤りとしています。ロペラミドは乳製カゼイン由来ではなく、アルジオキサは胃液の分泌を高める成分でもありません。プソイドエフェドリンの記載は正しい内容です。
- 4誤 正 誤 誤:a〜c の判定は合っていますが、d を誤りとしている点が違います。アミノフィリン水和物は乳児に神経過敏を起こすことがあり、授乳中の人への注意が記載されます。
- 5誤 誤 正 誤:c だけを正としていますが、アルジオキサはアルミニウムを含むことから透析療法を受けている人への注意が記載される成分です。b・d の記載はどちらも正しい内容です。
出典:令和7年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問56(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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