平成21年度 秋期 午前 問16
システム構成要素
平均応答時間の関係を表したグラフ
オンラインシステムの端末数と平均応答時間の関係を表したグラフとして,適切なものはどれか。ここで,一定時間内に 1 台の端末から到着する平均トランザクション数は一定とする。また,それぞれのグラフの特徴が分かりやすいように補助線(点線)を加えてある。
どのグラフも 横軸=端末数/縦軸=平均応答時間(原点は 0)。実線が本体,点線が補助線です。
ア 実線 … 原点のすぐ上から立ち上がり,いったん点線より上へ出て緩やかな傾斜になり,
右端でふたたび急に立ち上がる。
点線 … 低い高さで水平 → 途中で折れて右上がりの直線。
イ 実線 … 左端から右端まで一定の傾きの【直線】。
ウ 実線 … 左下から立ち上がり,右へ行くほど傾きがゆるみ,右端で水平に近づく(頭打ち)。
点線 … 実線より上を同じ形でたどり,先に水平になる。
エ 実線 … 左端で点線より【上】の高さから始まり,ゆるやかに上がり,途中で折れて急な右上がりになる。
点線 … 低い高さで水平 → 実線と同じ位置で折れて急な右上がり。- ア(グラフ:上の「ア」)
- イ(グラフ:上の「イ」)
- ウ(グラフ:上の「ウ」)
- エ(グラフ:上の「エ」)
答えと解説を見る
✓ これが正解エ(グラフ:上の「エ」)
解説
端末が増えるほど待ちが効き、途中から急に伸びます。
この設問は、端末を増やしていったときに平均応答時間がどう伸びるかを考えさせるものです。手掛かりは二つあります。一つ目は、左端の高さです。端末が 1 台しかなくても、要求そのものを処理する時間は必ず掛かるので、平均応答時間はゼロからは始まりません。グラフは縦軸の正の高さから立ち上がります。二つ目は、右へ行ったときの曲がり方です。端末数が少ないうちは処理の余力があり、順番待ちがほとんど生じないので、応答時間は緩やかにしか伸びません。ところが端末が増えて資源の使われ方が限界に近づくと、待ち行列が急激に長くなり、応答時間は跳ね上がります。したがって、正の高さから始まり、しばらく緩やかに上がったのち、途中で折れて急な右上がりに変わる形が当てはまります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア(グラフ:上の「ア」):原点のすぐ上から立ち上がる形です。端末が 1 台のときでも要求を処理する時間そのものは掛かる以上、縦軸のほぼゼロの高さから始まる描き方は、この関係を表していません。
- イ(グラフ:上の「イ」):左端から右端まで一定の傾きで伸びる直線の形です。端末数に正比例して増えることになりますが、余力のある範囲ではほとんど伸びず限界付近で跳ね上がる、という動きを表せていません。
- ウ(グラフ:上の「ウ」):右へ行くほど傾きがゆるみ、やがて水平に近づいて頭打ちになる形です。端末を増やすほど混み合いが軽くなることになり、資源を奪い合って順番待ちが伸びる実際の動きと向きが逆になっています。
この問題の用語
- 応答時間要求を終えてから、最初の結果が表示され始めるまでの時間です。処理がすべて終わるまでを測るターンアラウンドタイムとは別です。
- トランザクションデータベースへの一連の処理をひとまとめにした単位のこと。途中で失敗すると開始前の状態へ戻され、中途半端な更新が残りません。
出典:平成21年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問16(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
同じ用語が出る問題
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