平成30年度 秋期 午前 問15
システム構成要素
システムの信頼性指標に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- アMTBF と MTTR は,稼働率が 0.5 のときに等しくなる。
- イMTBF は,システムが故障してから復旧するまでの平均時間を示す。
- ウMTTR は,MTBF に稼働率を掛けると求めることができる。
- エMTTR は,システムに発生する故障と故障の間隔の平均時間を示す。
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✓ これが正解アMTBF と MTTR は,稼働率が 0.5 のときに等しくなる。
解説
動く時間と止まる時間が半々なら両者は等しくなります。
システムの信頼性指標についての四つの記述から、正しいものを選ぶ問いです。定義を二本と式を一本置けば、四つとも片づきます。MTBF は故障と故障の間隔の平均で、動いている時間の側を表します。MTTR は修理にかかる時間の平均で、止まっている時間の側を表します。稼働率は、動いている時間を、動いている時間と止まっている時間の合計で割ったもの、つまり MTBF を MTBF と MTTR の和で割った値です。この式に 0.5 を入れてみます。両辺に MTBF と MTTR の和を掛けると、MTBF は和の半分だと分かり、整理すると MTBF と MTTR が等しいという関係が出てきます。日本語で言い直しても同じです。動いている時間と止まっている時間が半々なら、動いている割合はちょうど半分になります。見分けの軸は、二つの指標がそれぞれ時間のどちら側を数えているかです。名前の英語をほどけば、間隔の平均なのか修理の平均なのかが分かります。数値の目安も持っておくと確かめが速くなります。動いている時間が 90 で止まっている時間が 10 なら、稼働率は 0.9 です。この一組を四つの記述に当てはめれば、成り立つかどうかがその場で判定できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イMTBF は,システムが故障してから復旧…:故障してから復旧するまでの平均時間は MTTR のほうです。名前の頭文字をほどくと修理までの平均時間となり、止まっている側を数えています。二つの指標の定義をそっくり入れ替えた記述になっています。
- ウMTTR は,MTBF に稼働率を掛ける…:動いている時間が 90 で止まっている時間が 10 のとき稼働率は 0.9 ですから、90 に 0.9 を掛けると 81 になり、止まっている時間の 10 とは一致しません。正しくは動いている時間に不稼働率を掛けて稼働率で割った形です。
- エMTTR は,システムに発生する故障と故…:故障と故障の間隔の平均は MTBF のほうです。こちらは動いている側を数えており、大きいほど信頼性が高いことを示します。修理にかかる時間を表す指標とは、数えている向きが反対になっています。
この問題の用語
- MTBF平均故障間隔。故障から次の故障までが平均どれくらい持つかを表し、長いほど壊れにくく可用性が上がります。
- MTTR平均修復時間。実際に起きた故障を平均した実績値で、あらかじめ決めておく復旧目標のRTOとは別ものです。
- 稼働率使える状態だった時間が、全体のどれだけを占めるかを表す割合。約束した水準を守れたかどうかの物差しになります。
- 信頼性意図した動きと実際の結果が食い違わない度合い。情報セキュリティでは一貫しているという特性、機器ではRASISのRとして壊れにくさを指します。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問15
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問13:稼働率に関する問題(MTTR)
- 令和7年度 春期 午前 問13:稼働率の関係を示したグラフ(稼働率)
- 令和7年度 春期 午前 問12:稼働率に関する問題(MTBF)
- 令和5年度 秋期 午前 問15:稼働率に関する問題(MTTR)
- 令和4年度 秋期 午前 問14:アベイラビリティ(稼働率)(MTBF)
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