平成21年度 春期 午前 問75
企業活動
企業活動におけるBCPの説明
企業活動における BCP を説明したものはどれか。
- ア企業が事業活動を営む上で,社会に与える影響に責任をもち,あらゆるステークホルダからの要求に対し適切な説明責任を果たすための取組のこと
- イ形式知だけでなく,暗黙知を含めた幅広い知識を共有して活用することで,新たな知識を創造しながら経営を実践する経営手法のこと
- ウ災害やシステム障害など予期せぬ事態が発生した場合でも,重要な業務の継続を可能とするために事前に策定される行動計画のこと
- エ組織体の活動に伴い発生するあらゆるリスクを,統合的,包括的,戦略的に把握,評価,最適化し,価値の最大化を図る手法のこと
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✓ これが正解ウ災害やシステム障害など予期せぬ事態が発生した場合でも,重要な業務の継続を可能とするために事前に策定される行動計画のこと
解説
災害や障害でも重要業務を続けるための事前の行動計画です。
設問は、企業活動における BCP を四つの記述から言い当てさせています。BCP は、災害やシステムの障害など、あらかじめ見通せない事態が起こったときでも、事業の中で欠かせない業務を止めずに続けられるようにするために、平時のうちに手順や体制を決めておく計画のことです。ですから、選び方の軸は、その説明が、非常時に業務を続けるための事前の備えとしての行動計画に当たるものか、それとも社会的責任、知識の共有と創造、または統合的なリスクマネジメントといった、別の経営の取り組みに当たるものか、という一点で見分けます。求められているのは、災害やシステム障害など予期せぬ事態が起きた場合でも、重要な業務を継続できるように、事前に策定する行動計画という説明です。ほかの三つは、社会に与える影響への説明責任、暗黙知と形式知を共有する経営、あらゆるリスクの統合的な最適化で、いずれも別の経営概念の説明で、非常時の業務継続の計画そのものとは、扱う対象が違います。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア企業が事業活動を営む上で,社会に与える影…:企業が事業活動を営むうえで、社会に与える影響に責任をもち、あらゆるステークホルダに対して適切な説明責任を果たす取り組みだと述べています。企業の社会的責任の考え方の説明で、非常時に業務を続けるための行動計画とは、扱う対象が違います。
- イ形式知だけでなく,暗黙知を含めた幅広い知…:形式知だけでなく暗黙知を含む幅広い知識を共有し活用することで、新たな知識を創造しながら経営を実践する手法だと述べています。知識を経営資源として扱うナレッジ経営の説明で、業務継続のための事前の備えの計画とは、扱う対象が違います。
- エ組織体の活動に伴い発生するあらゆるリスク…:組織体の活動に伴い発生するあらゆるリスクを、統合的、包括的、戦略的に把握、評価、最適化し、価値の最大化を図る手法だと述べています。全社的なリスクマネジメントの説明で、非常時の業務継続に絞った事前の計画とは、扱う範囲と目的が違います。
この問題の用語
- BCP事業継続計画のこと。災害やシステム障害が起きても重要業務を続けるために、平時のうちに決めておく行動計画を指します。
- 事業継続災害や障害が起きても重要な業務を止めない、または早く戻すという考え方。止めない対象を絞り、優先順位をつけるのが前提です。
- 企業活動会社が利益を上げるために行う、いろいろな取組みの全体です。製品やサービスを作って売るほか、人や資金の管理、研究開発なども含みます。
- ステークホルダその活動から影響を受ける、または活動に影響を与える人や組織。外部にもいて、不利益を受ける立場の人も含みます。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
出典:平成21年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問75
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問46:要件定義に関する問題(ステークホルダ)
- 令和5年度 秋期 午前 問74:レジリエンスの説明(事業継続)
- 令和4年度 秋期 午前 問61:BCPの説明(BCP)
- 令和3年度 秋期 午前 問67:バリューチェーンの説明(企業活動)
- 平成29年度 秋期 午前 問63:付加価値として提供しているもの(事業継続)
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