平成22年度 秋期 午前 問58
システム監査
システム監査における“監査手続”
システム監査における“監査手続”はどれか。
- ア監査結果を受けて,監査報告書に改善勧告を記述する手順
- イ監査項目について,十分な証拠を入手するための手順
- ウ監査テーマに合わせて,監査チームを編成する手順
- エ監査目的を明確にして,監査計画書を作成する手順
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✓ これが正解イ監査項目について,十分な証拠を入手するための手順
解説
証拠を集めるために踏む手順です。
システム監査は、目的を定めて計画を作る段、体制を整える段、実際に調べる段、結果をまとめて伝える段という順に進みます。本問の四つの記述は、この四つの段にちょうど一つずつ対応しています。判定の軸は、問われている語がどの段の話かという一点になります。正解は、監査項目について十分な証拠を入手するための手順という記述です。監査手続とは、監査証拠を手に入れるために監査人が実際に行う作業のことを指します。具体的には、資料を読むこと、関係者に尋ねること、現場を見に行くこと、自分で操作して確かめることなどです。十分なという言葉も鍵で、出した意見を裏づけられるだけの量と質がなければ結論を導けません。なおこの手順は、行き当たりばったりにせず、あらかじめ計画の段階で決めておきます。実施した記録は書類として残し、後から結論の根拠をたどれるようにします。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア監査結果を受けて,監査報告書に改善勧告を…:調べ終えた結果を受けて、報告の書類に改善を促す内容を書き込むという段です。証拠がすべて出そろった後の話であり、何かを集めるための作業ではありません。結論を述べる段にあたります。
- ウ監査テーマに合わせて,監査チームを編成す…:取り上げる題目に合わせて調べる側の陣容をそろえるという、準備にあたる段です。体制づくりは調べる行為そのものではなく、ここではまだ証拠に手を付けていません。
- エ監査目的を明確にして,監査計画書を作成す…:何のために調べるのかを定め、計画の書類を作るという最初の段です。どちらも手順と書かれているため紛らわしいのですが、こちらは何を調べるかを決める段で、まだ材料を集めていません。
この問題の用語
- 監査証拠監査人の判断を裏づける記録のこと。被監査部門から入手した運用記録などがこれで、監査人自身が作った計画書や議事録は含みません。
- システム監査情報システムが安全で正しく使われているかを、担当から独立した立場で点検し報告すること。直すべきところを見つけて伝えます。
- 監査報告書監査の結果と意見、改善の勧告をまとめて伝える文書のことです。原案は相手と意見交換し、事実誤認がないかを確かめます。
- 改善勧告監査で見つかった問題について、直すよう促す申し入れのことです。事実の誤りがないかを相手と確かめてから、報告書に載せます。
- 証拠あとから事実を確かめられるように残した記録のこと。法的な場面で使えるように集めて保管し調べる手順を、デジタルフォレンジックスと呼びます。
出典:平成22年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問58
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問59:監査人が行うフォローアップ(監査報告書)
- 令和7年度 春期 午前 問59:システム監査における“監査手続”(証拠)
- 令和7年度 春期 午前 問58:ウォークスルー法の説明(システム監査)
- 令和6年度 秋期 午前 問59:予備調査についての記述(監査証拠)
- 平成29年度 春期 午前 問58:改善勧告に関する説明(改善勧告)
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