平成24年度 秋期 午前 問61
システム戦略
エンタープライズアーキテクチャ(EA)を説明したものはどれか。
- アオブジェクト指向設計を支援する様々な手法を統一して標準化したものであり,クラス図などのモデル図によってシステムの分析や設計を行うための技法である。
- イ概念データモデルを,エンティティ,リレーションシップで表現することによって,データ構造やデータ項目間の関係を明らかにするための技法である。
- ウ各業務と情報システムを,ビジネス,データ,アプリケーション,テクノロジの四つの体系で分析し,全体最適化の観点から見直すための技法である。
- エ企業のビジネスプロセスを,データフロー,プロセス,ファイル,データ源泉/データ吸収の四つの基本要素で抽象化して表現するための技法である。
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✓ これが正解ウ各業務と情報システムを,ビジネス,データ,アプリケーション,テクノロジの四つの体系で分析し,全体最適化の観点から見直すための技法である。
解説
企業まるごとを四つの体系で見直す技法です。
四つの記述はどれも、何かを四つの要素に分けて表現する技法だと述べています。ですから、数の一致では決まりません。決め手になるのは、その技法が見ている範囲の広さです。エンタープライズアーキテクチャは、企業の業務と情報システムを丸ごと一つの対象として捉え、ビジネス、データ、アプリケーション、テクノロジという四つの体系に分けて並べ、全体最適化の観点から見直すための考え方です。四つの体系は上から順に重なっており、どんな業務をしているか、その業務がどんな情報を扱うか、その情報をどのシステムが処理するか、そのシステムを何の上で動かすか、という関係になっています。狙っているのは、個々のシステムを速くすることではなく、部門ごとにばらばらに作られてきた仕組みを企業全体として整えることです。残る三つは、いずれも企業全体を見渡すためのものではなく、対象を絞って描くための記法です。どこまでを対象にしているかを先に確かめると迷いません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アオブジェクト指向設計を支援する様々な手法…:クラス図などのモデル図を用い、オブジェクト指向設計の手法を統一して標準化したものは UML です。向き合う相手は一つのシステムの分析と設計であって、企業の業務の全体ではありません。
- イ概念データモデルを,エンティティ,リレー…:エンティティとリレーションシップで概念データモデルを表す技法は E-R 図です。四つの体系のうちデータの部分だけを描く道具ですから、部分を担うものであって全体を見渡すものではありません。
- エ企業のビジネスプロセスを,データフロー,…:データフロー、プロセス、ファイル、データ源泉と吸収の四つでビジネスプロセスを抽象化する記法は DFD です。四つという数は重なっていますが、何を四つに分けたのかがまったく違います。
この問題の用語
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
- エンティティ情報の世界で管理の対象となる、人やものごとの一つひとつを指します。E-R図では、この対象と対象どうしの関連を組み合わせて表します。
- リレーションシップE-R図で、エンティティどうしのつながりを表す部分のことです。業務上の手順を表すものではなく、対象どうしの関連だけを示します。
- 情報システム業務に必要なデータを集め、処理し、伝えるための仕組み全体です。コンピュータや通信網だけでなく、それを使う人や業務の手順も含みます。
出典:平成24年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問61
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問41:真正性に関する問題(エンティティ)
- 令和5年度 秋期 午前 問40(エンティティ)
- 令和4年度 秋期 午前 問63(リレーションシップ)
- 令和4年度 春期 午前 問27:内部スキーマの設計に含まれるもの(エンティティ)
- 令和3年度 秋期 午前 問46:CRUDマトリクスの説明(エンティティ)
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