平成26年度 秋期 午前 問9
コンピュータ構成要素
ライトバック方式を使用する目的
キャッシュの書込み方式には,ライトスルー方式とライトバック方式がある。ライトバック方式を使用する目的として,適切なものはどれか。
- アキャッシュと主記憶の一貫性(コヒーレンシ)を保ちながら,書込みを行う。
- イキャッシュミスが発生したときに,キャッシュの内容の主記憶への書き戻しを不要にする。
- ウ個々のプロセッサがそれぞれのキャッシュをもつマルチプロセッサシステムにおいて,キャッシュ管理をライトスルー方式よりも簡単な回路構成で実現する。
- エプロセッサから主記憶への書込み頻度を減らす。
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✓ これが正解エプロセッサから主記憶への書込み頻度を減らす。
解説
遅い側へ触る回数を減らすのが狙いです。
二つの書込み方式は、キャッシュに書いた内容を主記憶へいつ反映するかという一点だけが違います。ライトスルーは書き込みのたびに毎回その場で下位の記憶にも書きます。ライトバックはいったんキャッシュにだけ書いておき、その行が場所を空けるために追い出される段になって、まとめて下位へ書き戻します。設問はライトバックを使用する目的を尋ねていますから、この違いから素直に出てくる効き目を選べば足ります。毎回書くのをやめて追い出しのときだけにするのですから、処理装置から下位の記憶へ向かう書込みの回数そのものが減ります。同じ行に何度も書き換えが起きる場面では、その何度分かが一回にまとまるので効果は大きくなります。下位の記憶は処理装置から見ればはるかに遅いので、そこへ足を運ぶ回数が減ることが速さに直結します。これがライトバックを採る理由そのものです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アキャッシュと主記憶の一貫性(コヒーレンシ…:上位と下位の内容が常にそろった状態を保てるのは、書くたびに両方へ書く側が差し出す強みです。ライトバックは書き戻すまでのあいだ下位が古いままになるので、この性質はむしろ手放しているものに当たります。
- イキャッシュミスが発生したときに,キャッシ…:追い出される行が書き換えられていれば、書き戻しは必ず必要になります。むしろ書き戻しという仕事が生じるのがこの方式の側であり、それが不要なのは毎回その場で書いておく側です。
- ウ個々のプロセッサがそれぞれのキャッシュを…:書き換えの有無を覚えておく印や、他の処理装置の動きをうかがう仕掛けが余分に必要です。速さを買う代わりに仕組みは増えるので、回路が簡単になるという向きは逆です。
この問題の用語
- キャッシュ一度取り寄せた内容を手元に置いて、次から早く使えるようにする仕組み。CPUとメモリの間や、ブラウザ、DNSなど、さまざまな場所で使われます。
出典:平成26年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問9
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