平成27年度 春期 午前 問59
システム監査
可用性に該当するもの
マスタファイル管理に関するシステム監査項目のうち,可用性に該当するものはどれか。
- アマスタファイルが置かれているサーバを二重化し,耐障害性の向上を図っていること
- イマスタファイルのデータを複数件まとめて検索・加工するための機能が,システムに盛り込まれていること
- ウマスタファイルのメンテナンスは,特権アカウントを付与された者だけに許されていること
- エマスタファイルへのデータ入力チェック機能が,システムに盛り込まれていること
答えと解説を見る
✓ これが正解アマスタファイルが置かれているサーバを二重化し,耐障害性の向上を図っていること
解説
二重化と書いてあれば可用性の項目です。
設問は、マスタファイル管理に関するシステム監査項目のうち、可用性に該当するものを選ばせています。四つの肢はどれも望ましい状態なので、良し悪しを見る設問ではありません。問われているのは、情報セキュリティの三つの要素である機密性と完全性と可用性のどれに当たるかです。可用性とは、使いたいときに使えることを指します。ですから、マスタファイルが置かれているサーバを二重化し、耐障害性の向上を図っていることという項目が当てはまります。二重化は、一台が壊れても使い続けられるようにするための備えですから、守っているのは止まらないことそのものです。同じ狙いの打ち手には、装置や経路を重ねること、電源を絶やさない装置を置くこと、控えからの復旧手順を定めておくこと、離れた場所にも保管することなどがあります。分類に迷ったら、その項目が守れなかったときに何が起きるかを問うと決まります。この項目が守れなければ、使えなくなります。可用性を数字で測るときは稼働率を使います。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イマスタファイルのデータを複数件まとめて検…:複数件をまとめて検索したり加工したりする機能がある話で、守れなかったときに起きるのは手間が増えることです。三つの要素のどれにも当たらないので、便利さを可用性と読み替えないようにします。
- ウマスタファイルのメンテナンスは,特権アカ…:手入れができるのは特権を与えられた者だけという話で、守れなかったときに起きるのは、触ってよいはずのない人に触られることです。守っているのは機密性にあたります。
- エマスタファイルへのデータ入力チェック機能…:入力する内容を確かめる機能がある話で、守れなかったときに起きるのは、誤ったデータが入ってしまうことです。壊れたデータを防ぐ仕掛けであって、止まらないための仕掛けではありません。
この問題の用語
- 可用性使いたいときに情報や仕組みを使える状態が保たれていること。情報セキュリティの三要素の一つで、システムでは稼働率で表します。
- 機密性許された人だけが情報に触れられる状態が保たれていること。完全性・可用性と並ぶ、情報セキュリティの三つの性質の一つです。
- 完全性情報が壊れたり書き換えられたりせず、正しいまま保たれていること。機密性・可用性と並ぶ、三つの性質の一つです。
- システム監査情報システムが安全で正しく使われているかを、担当から独立した立場で点検し報告すること。直すべきところを見つけて伝えます。
- アカウントシステムを使う人ごとに割り当てられる、利用のための資格や識別名です。利用者IDとパスワードなどの組で、本人を見分けて使わせます。
出典:平成27年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問59
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問59:監査人が行うフォローアップ(システム監査)
- 令和7年度 秋期 午前 問55:サービス可用性管理に関する問題(可用性)
- 令和7年度 春期 午前 問40:SBOMに関する問題(アカウント)
- 令和6年度 秋期 午前 問57:入出力データの管理方針の例(機密性)
- 令和元年度 秋期 午前 問40(完全性)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)