平成28年度 春期 午前 問14
システム構成要素
ライブマイグレーションの問題
仮想サーバの運用サービスで使用するライブマイグレーションの概念を説明したものはどれか。
- ア仮想サーバで稼働している OS やソフトウェアを停止することなく,他の物理サーバへ移し替える技術である。
- イデータの利用目的や頻度などに応じて,データを格納するのに適したストレージへ自動的に配置することによって,情報活用とストレージ活用を高める技術である。
- ウ複数の利用者でサーバやデータベースを共有しながら,利用者ごとにデータベースの内容を明確に分離する技術である。
- エ利用者の要求に応じてリソースを動的に割り当てたり,不要になったリソースを回収して別の利用者のために移し替えたりする技術である。
答えと解説を見る
✓ これが正解ア仮想サーバで稼働している OS やソフトウェアを停止することなく,他の物理サーバへ移し替える技術である。
解説
稼働したまま別の物理サーバへ移す技術です。
ライブマイグレーションという名前をそのまま開くと意味が出ます。前半は生きたまま、後半は引っ越しを表すので、合わせると止めずに移すという技術になります。移す対象は仮想サーバそのもので、その上で動いている基本ソフトや業務のソフトを走らせたまま、別の物理サーバへ引き渡します。やり方の見当も付けておきましょう。稼働させたまま記憶の中身を移動先へ写し続け、まだ写せていない差分が十分に小さくなった一瞬だけ切り替えるので、利用者から見ると処理が途切れません。使いどころは、物理サーバの保守や部品交換のために台を空けたいとき、負荷の偏りをならしたいとき、台数を寄せて電力を抑えたいときなどです。読むときに気を付けたいのは、移し替えるという言い回しが一つの記述にしか出てこないわけではない点です。ですから語だけで飛びつかず、何を移すのかと、その間に止まるのかという二点で確かめます。この二点をどちらも満たす記述は一つしかありません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イデータの利用目的や頻度などに応じて,デー…:移しているのは動いているサーバではなく、置き場所を選んで配置されるデータのほうです。利用の目的や頻度に応じて格納先を選び分ける仕組みの説明にあたります。
- ウ複数の利用者でサーバやデータベースを共有…:一つの仕組みを大勢で分け合いながら、利用者ごとに中身が混ざらないよう仕切る考え方の説明です。仕切りの話であって、動いているものを別の台へ引き渡す話ではありません。
- エ利用者の要求に応じてリソースを動的に割り…:要求に応じて資源を割り当て、空いたら回収して別の利用者へ回すプロビジョニングの説明です。動かす対象が稼働中のサーバではなく空いた資源であり、止まらないことにも触れていません。
この問題の用語
- ストレージデータを保存しておく装置のことで、内蔵のディスクなどを指します。HDDやSSDのほか、ネットワーク越しに使う形のものもあります。
- データベースたくさんのデータを決まった形で貯め、探したり書き換えたりできるようにした仕組み。多くの人が同時に使うことを前提にしています。
出典:平成28年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問14
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前 問10:オブジェクトストレージの特徴(ストレージ)
- 令和6年度 秋期 午前 問13:オブジェクトストレージの問題(ストレージ)
- 令和6年度 秋期 午前 問11:ファイバチャネルに関する問題(ストレージ)
- 令和6年度 春期 午前 問13:オブジェクトストレージの記述(ストレージ)
- 令和5年度 秋期 午前 問43:ランサムウェアに関する問題(ストレージ)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)