平成29年度 春期 午前 問49
開発技術
イテレーションに関する問題
アジャイル開発で“イテレーション”を行う目的のうち,適切なものはどれか。
- アソフトウェアに存在する顧客の要求との不一致を解消したり,要求の変化に柔軟に対応したりする。
- イタスクの実施状況を可視化して,いつでも確認できるようにする。
- ウペアプログラミングのドライバとナビゲータを固定化させない。
- エ毎日決めた時刻にチームメンバが集まって開発の状況を共有し,問題が拡大したり,状況が悪化したりするのを避ける。
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✓ これが正解アソフトウェアに存在する顧客の要求との不一致を解消したり,要求の変化に柔軟に対応したりする。
解説
短い周を重ねて要求のずれを直すのが目的です。
設問は、アジャイル開発でイテレーションを行う目的を選ばせています。四つの肢はどれもこの進め方で実際に行われている活動なので、正しい説明かどうかでは一件も切れません。弁別の軸は、どれがこの繰返しそのものの目的かという一点です。イテレーションは一週間から四週間ほどの短い期間で、計画から設計、実装、テスト、そして動くものを見せるところまでを一周し、それを何周も重ねる進め方を指します。依頼した側は動くものを見るまで自分の求めているものを言葉にできないことが多く、最後に一度だけ見せる作り方では、食い違いが判明するのは終わった後になります。短い周で見せていれば、食い違いは一周ぶんの手戻りで済みます。つまり目的は、求められているものとのずれをその都度直し、途中の変化にも合わせられるようにすることです。残る三つの活動にはそれぞれ別の名前が付いているので、名前を当てられれば答えは一つに絞れます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イタスクの実施状況を可視化して,いつでも確…:作業の進み具合を誰でも見られるようにするという活動で、カードを貼ったボードや残量を描いた図として実際に使われています。ただしその狙いは状況を見える形にすることであり、短い周を重ねること自体の狙いではありません。
- ウペアプログラミングのドライバとナビゲータ…:二人一組で一台の端末に向かうペアプログラミングで、打つ役と見る役を入れ替え続けるという話です。狙いは知識を分け合って品質を上げることで、周を区切って動くものを見せる仕組みとは別の慣行にあたります。
- エ毎日決めた時刻にチームメンバが集まって開…:毎日決まった時刻に短く集まり、進み具合と困りごとを分かち合う活動です。周期が一日であるのに対し、イテレーションは週の単位なので、繰り返しているという点は同じでも、扱う長さの桁が違います。
この問題の用語
- 可視化見えにくい状態や流れを、図や数値にして誰でも見える形にすることです。業務の見直しは、まずここから始めます。
- ログいつ誰が何をしたかを、機器やソフトウェアが自動で残していく記録です。あとから出来事をたどれるので、事故の調査や不正の発見に使われます。
出典:平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問49
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問63:アソシエーション分析に関する問題(可視化)
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