平成31年度 春期 午前 問80
法務
技術者倫理に関する問題
技術者倫理の観点から,職務遂行において技術者が優先すべきこととして,最も適切なものはどれか。
- ア会社の利益
- イ技術者個人の名誉
- ウ公衆の安全
- エコストの低減
答えと解説を見る
✓ これが正解ウ公衆の安全
解説
技術者は職務にあたって、公衆の安全を最上位に置くべきです。
技術者倫理では、技術者が職務を遂行するときに、何を最も上に置くべきかという優先の順位が問われます。国内外の技術者団体が定める倫理綱領で、共通して最上位に置かれるのが、公衆の安全、健康、そして福利です。ここでいう公衆は、その技術によって影響を受ける可能性のある社会全般を指し、自社の関係者や取引先にとどまりません。技術者は、社会に対して大きな影響を及ぼしうる知識と技術を扱う立場にあり、その利用が誰かの安全や健康を損なう恐れがあるときには、たとえ会社の利益や個人の名誉や費用の都合と衝突しても、社会の側の安全を優先しなければならない、と定められています。正解の肢は、この最上位の原則そのものを述べたものになります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア会社の利益:会社の利益だと述べています。会社に利益をもたらす仕事も大事ですが、技術者倫理の並びの中では、社会の側の安全と衝突したときに上に置いてよい順位ではありません。
- イ技術者個人の名誉:技術者個人の名誉だと述べています。個人の名誉を守ることは大切な動機の一つですが、社会の側の安全と衝突したときに最上位に置いてよい順位ではありません。
- エコストの低減:コストの低減だと述べています。費用を抑える工夫は職務の中で当然に求められますが、社会の側の安全と衝突したときに、こちらを優先してよい順位ではありません。
出典:平成31年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問80
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)