令和2年度 10月 午前 問71
技術戦略
CPSに関する問題
CPS(サイバーフィジカルシステム)を活用している事例はどれか。
- ア仮想化された標準的なシステム資源を用意しておき,業務内容に合わせてシステムの規模や構成をソフトウェアによって設定する。
- イ機器を販売するのではなく貸し出し,その機器に組み込まれたセンサで使用状況を検知し,その情報を元に利用者から利用料金を徴収する。
- ウ業務処理機能やデータ蓄積機能をサーバにもたせ,クライアント側はネットワーク接続と最小限の入出力機能だけをもたせてデスクトップの仮想化を行う。
- エ現実世界の都市の構造や活動状況のデータによって仮想世界を構築し,災害の発生や時間軸を自由に操作して,現実世界では実現できないシミュレーションを行う。
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✓ これが正解エ現実世界の都市の構造や活動状況のデータによって仮想世界を構築し,災害の発生や時間軸を自由に操作して,現実世界では実現できないシミュレーションを行う。
解説
現実世界のデータで仮想世界を作り実験する事例です。
サイバーフィジカルシステムは、現実の側と仮想の側という二つの世界を対にして扱う仕組みです。現実の側で集めた測定値や活動の記録を仮想の側へ運び、仮想の側でその写しを組み立てて解析や実験を行い、その結果を現実の側に還すという流れをたどります。ですから設問の事例を選ぶときは、現実の情報が仮想の側に写されているかと、仮想の側で現実に起こる前の先読みや現実では試せない実験が行われているかの二点を見るのが確実です。設問の記述の中で、都市の構造や活動状況というモノの情報がまず仮想の側に持ち込まれ、そこで災害の発生や時間軸を自由に操作して現実では実現できないシミュレーションを行うと書かれている記述は、二つの世界の対応と実験という要素を両方そなえており、この仕組みの使い方をそのまま示しています。ほかの選択肢は、仮想化した資源をソフトウェアで構成する話や、機器を貸し出して使用状況から料金を取る話、あるいはサーバに処理を集めて端末を軽くする話で、現実の側と対応する仮想の側の写しを作って実験する要素は含まれていません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア仮想化された標準的なシステム資源を用意し…:仮想化された標準的なシステム資源を用意しておき、業務内容に合わせてシステムの規模や構成をソフトウェアによって設定すると書かれています。IT 資源そのものを仮想化して動的に配る話で、現実の側と対応する仮想の側の写しを作って実験する仕組みではありません。
- イ機器を販売するのではなく貸し出し,その機…:機器を販売するのではなく貸し出し、その機器に組み込まれたセンサで使用状況を検知し、その情報を元に利用者から利用料金を徴収すると書かれています。使用状況の測定と料金の課金を結びつけた事業のやり方で、現実の写しを仮想の側で組み立てて実験する話ではありません。
- ウ業務処理機能やデータ蓄積機能をサーバにも…:業務処理機能やデータ蓄積機能をサーバにもたせ、クライアント側はネットワーク接続と最小限の入出力機能だけをもたせてデスクトップの仮想化を行うと書かれています。処理を中央に集めて端末を軽くする配置の話で、現実世界を仮想世界に写して先読みする話ではありません。
出典:令和2年度 10月 応用情報技術者試験 午前 問71
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