令和2年度 10月 午前Ⅱ 問17
情報セキュリティ
AESの特徴
AESの特徴はどれか。
- ア鍵長によって,段数が決まる。
- イ段数は,6段以内の範囲で選択できる。
- ウデータの暗号化,復号,暗号化の順に3回繰り返す。
- エ同一の公開鍵を用いて暗号化を3回繰り返す。
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✓ これが正解ア鍵長によって,段数が決まる。
解説
AESは鍵長によって段数が決まる共通鍵暗号です。
見分ける軸は、AESが共通鍵暗号であることと、その段数の決まり方です。AESは、DESの後継として米国で標準化された共通鍵暗号で、データを128ビットのブロックに区切って暗号化します。鍵長は128ビット、192ビット、256ビットから選べ、鍵長が長いほど、置換や並べ替えなどの処理を繰り返す段数が多くなります。128ビットの鍵では10段、192ビットでは12段、256ビットでは14段です。このように、鍵長が決まれば段数も一つに決まります。段数を自由に選ぶ記述、3回繰り返す記述、公開鍵を使う記述は、AESの仕組みとは別の特徴を混ぜたものだと見抜けます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ段数は,6段以内の範囲で選択できる。:AESの段数は自由に選ぶものではなく、鍵長に応じて決まります。最も短い鍵長でも10段の処理を繰り返すので、6段以内の範囲から選択できるという説明はAESの仕組みと合いません。
- ウデータの暗号化,復号,暗号化の順に3回繰…:暗号化、復号、暗号化の順に3回繰り返すのは、DESを3回重ねて強度を高めたトリプルDESの特徴です。AESは一つの方式として鍵長に応じた段数の処理を行うもので、この3回の繰返しは行いません。
- エ同一の公開鍵を用いて暗号化を3回繰り返す…:AESは暗号化と復号に同じ鍵を使う共通鍵暗号で、公開鍵は使いません。同一の鍵で暗号化を3回繰り返すという説明も、AESの処理の仕組みとは合いません。
この問題の用語
- AES暗号化と復号に同じ鍵を使う共通鍵暗号の方式で、決まった長さごとに区切って処理します。処理が速く、通信やデータ本体の暗号化に使われます。
- 共通鍵暗号同じ鍵を、暗号にするときにも元に戻すときにも使うやり方。鍵を知られた時点で中身が読まれるので、渡し方と保管が肝心です。
- 暗号化内容を鍵がなければ読めない形に変換すること。通信の経路だけでは守りきれない場合があるので、ファイル自体にも施します。
- 復号暗号にした文を、もとの読める形に戻すことをいいます。相手の公開鍵で暗号化した文は、相手の秘密鍵だけで戻せます。
- 公開鍵誰にでも配ってよい鍵で、これで暗号にした文は対になる秘密鍵でしか戻せません。相手に渡しても危なくないほうの鍵です。
出典:令和2年度 10月 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問17
同じ用語が出る問題
- 令和4年度 秋期 午前Ⅱ 問22:DNSSECに関する記述(暗号化)
- 令和4年度 秋期 午前Ⅱ 問18:公開鍵暗号方式に関する問題(公開鍵)
- 令和3年度 秋期 午前Ⅱ 問18:共通鍵暗号方式に関する問題(暗号化)
- 平成31年度 春期 午前Ⅱ 問19(暗号化)
- 平成28年度 春期 午前Ⅱ 問21:DNSSECの機能(共通鍵暗号)
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