平成24年度 秋期 午前 問64
システム戦略
ROIに関する問題
IT 投資案件において,5年間の投資効果を ROI(Return On Investment)で評価した場合,四つの案件 a〜d のうち,最も効果が高いものはどれか。ここで,内部収益率(IRR)は0とする。
a
| 年目 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 利益 | 15 | 30 | 45 | 30 | 15 | |
| 投資額 | 100 |
b
| 年目 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 利益 | 105 | 75 | 45 | 15 | 0 | |
| 投資額 | 200 |
c
| 年目 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 利益 | 60 | 75 | 90 | 75 | 60 | |
| 投資額 | 300 |
d
| 年目 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 利益 | 105 | 105 | 105 | 105 | 105 | |
| 投資額 | 400 |
- アa
- イb
- ウc
- エd
答えと解説を見る
✓ これが正解アa
解説
投資額に対する利益の合計の比が最も大きいaです。
投じたお金に対してどれだけの利益が返ってきたかを比で見るのが、この設問で使う指標です。内部収益率を0とする指示があるため、年ごとの重みづけは考えず、5年ぶんの利益をそのまま足して投資額で割れば足ります。分かれ目は一つで、金額の大きさで並べるのか、投じた額との比で並べるのかという点です。aは、5年で得られる利益が15、30、45、30、15と積み上がって135になり、投じたのは100ですから、返りは投じた額の1.35倍にあたります。ほかの三つは投じた額も利益も大きいのですが、割り算をすると1.35に届きません。利益の総額だけを目で追うと順序が入れ替わってしまうので、必ず投資額で割ってから並べ直してください。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イb:bは利益の合計が240で投資額が200なので、割ると1.20です。序盤の利益が大きく早く回収できるように見えますが、この指標は回収の速さではなく総額との比で並べるため、1.35には及びません。
- ウc:cは利益の合計が360で投資額が300なので、割ると1.20です。利益の絶対額は四つのうち2番目に大きいものの、投じた額も大きいため、比にすると伸びずに1.35を下回ります。
- エd:dは利益の合計が525で投資額が400なので、割ると1.3125です。利益の絶対額は四つのうち最も大きく、そこだけを見て選ぶと誤ります。わずかな差ですが1.35には届きません。
この問題の用語
- 投資将来の利益を見込んで、設備や仕組みにお金を使うことです。使った額を何年で取り戻せるかを見て、いくつかの案を比べます。
出典:平成24年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問64(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
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