平成24年度 春期 午前 問43
セキュリティ
図のようなサーバ構成の二重化によって期待する効果はどれか。
〔図〕
〔元の構成〕
(インターネット)
│
━━━━┿━━━━ (LAN の幹線・■はノードの接続点)
│
〔サーバ(稼働)〕
│
〔データ〕(円筒=データベース)
⇒(太い矢印)
〔二重化された構成〕
「サーバ1が停止しても,サーバ2に切り替わってサービス提供を継続する。」
(インターネット)
│
━━━━┿━━━━━━━━┿━━━━
│ │
〔サーバ1(稼働)〕←死活監視─〔サーバ2(待機)〕
└────┬────┘
〔データ〕(1台を2サーバで共有)- ア可用性の向上
- イ完全性の向上
- ウ機密性の向上
- エ責任追跡性の向上
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✓ これが正解ア可用性の向上
解説
止まっても使い続けられることが可用性です。
設問の図では、稼働している側が止まったときに待機している側へ切り替えて、サービスの提供を続ける構成が示されています。同じ働きのできる装置をもう一組そろえ、互いの生死を見張り合わせておくのは、片方が倒れても利用者から見たサービスが途切れないようにするためです。情報セキュリティで求められる性質のうち、必要なときに使える状態が保たれていることを指すのが可用性で、この二重化が直接ねらっているのはそこです。判定の軸は、装置をもう一組そろえて切り替えるという手立てが、使える状態を保つことに効くのか、それとも中身の正しさ、見せる相手の限定、後からたどれることという別の性質に効くのかです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ完全性の向上:データが正しく保たれ、勝手に書き換わっていないことを指す性質です。図の構成は1台のデータを両方のサーバで共有しており、切替えの仕組みは中身の誤りや改ざんを見つける働きを持ちません。
- ウ機密性の向上:許された人だけが見られる状態を指す性質です。サーバを増やしても誰に見せてよいかという範囲は変わらないので、切替えの構成そのものから得られるものではありません。
- エ責任追跡性の向上:誰がいつ何をしたかを後からたどれることを指す性質です。操作の記録を残して結び付ける仕組みが受け持つ話であり、待機側へ切り替える段取りが与えるものではありません。
この問題の用語
- 可用性使いたいときに情報や仕組みを使える状態が保たれていること。情報セキュリティの三要素の一つで、システムでは稼働率で表します。
- LAN事務所や家庭など、限られた範囲の中で機器をつなぐネットワークです。離れた拠点どうしを結ぶWANとは、ルータを介して接続します。
- データベースたくさんのデータを決まった形で貯め、探したり書き換えたりできるようにした仕組み。多くの人が同時に使うことを前提にしています。
- 監視機器や利用者の動きを継続して見て、記録に残しておくこと。稼働状況や性能を見張り、異常に早く気づいて対応するために行います。
- 完全性情報が壊れたり書き換えられたりせず、正しいまま保たれていること。機密性・可用性と並ぶ、三つの性質の一つです。
- 機密性許された人だけが情報に触れられる状態が保たれていること。完全性・可用性と並ぶ、情報セキュリティの三つの性質の一つです。
- 責任追跡性ある行いが誰によるものかを、後からたどれるという特性です。主張するとおりのものであることを指す真正性とは別のものです。
出典:平成24年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問43(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
同じ用語が出る問題
- 令和8年度 科目A 問14:サービス可用性に関する問題(可用性)
- 令和8年度 科目A 問8:CSMA/CDに関する問題(LAN)
- 令和元年度 秋期 午前 問59(機密性)
- 平成30年度 春期 午前 問39(責任追跡性)
- 平成28年度 秋期 午前 問59:可用性を確認するチェック項目(完全性)
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