平成23年度 特別 問32
法務
不正アクセスに関する問題
不正アクセス禁止法で禁止されている行為はどれか。
- アインターネットのオークションサイトで架空の商品を販売し,落札者から現金をだまし取った。
- イ他人のブログに誹謗中傷を大量に書き込んだ。
- ウ他人の利用者 ID とパスワードを無断で使用して,他人の電子メールを閲覧した。
- エ不正にコピーして作成した海賊版の音楽 CD を販売した。
答えと解説を見る
✓ これが正解ウ他人の利用者 ID とパスワードを無断で使用して,他人の電子メールを閲覧した。
解説
他人のIDとパスワードを無断で使い、なりすまして入る行いです。
不正アクセス禁止法が禁じるのは、権限の無い者が入り込む行いです。他人の利用者IDとパスワードを、無断で使う場合がそれです。本人になりすまして、入ってはいけない場所へ入りました。中のメールを読んだ時点で、すでに法に触れています。だから無断で使ってメールを見たと述べた肢が当たりました。実際の被害が無くても、入った事実だけで罰せられます。架空の品を売って金をだまし取る行いは、別の法が扱いました。人をだまして財を得る行いとして、刑法が定めています。書き込みで人を傷つける行いも、また別の法の話でした。名誉を守るための定めが、そちらを受け持ちます。複製した音楽CDを売る行いは、著作権を侵す行いでした。つまり入り込む行いだけが、この法の受け持ちになります。シラバスも、この法を法務の項目として置いています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アインターネットのオークションサイトで架空…:架空の品を売って金を得た肢のほうです。落札した人をだまし、代金だけを取りました。人をだまして財を得る行いにあたります。入り込む行いを禁じる法の話ではありません。受け持つ法が別にありました。入り込む行いではありませんでした。
- イ他人のブログに誹謗中傷を大量に書き込んだ…:書き込みで人を傷つける肢というのが、こちらです。大量に書き込んで、相手を追い詰めました。名誉を守るための定めが受け持つ行いです。パスワードを使って入り込んではいません。やはり別の法でした。名誉の側の定めでした。
- エ不正にコピーして作成した海賊版の音楽 C…:複製した音楽CDを売る肢が、こちらに当たります。許しを得ずに写して、それを売り渡しました。著作権を侵す行いにあたる例になります。入ってはいけない場所へ入る行いではありません。守っている中身が違いました。入ってはいません。
この問題の用語
- 不正アクセス許されていない人が、他人の識別情報などを使って機器やサービスに入り込むこと。中身を見なくても、入った時点で問題になります。
- 不正アクセス禁止法不正アクセスと、その手助けや、他人の識別符号(IDやパスワード)を不正に手に入れる行為を禁じた法律。入り込む前の行為も対象に含みます。
- ログいつ誰が何をしたかを、機器やソフトウェアが自動で残していく記録です。あとから出来事をたどれるので、事故の調査や不正の発見に使われます。
- パスワード本人だけが知っているという前提で使う合言葉。他人に知られた時点で、本人確認の役目を果たさなくなります。
- 電子メール文書やファイルをネットワーク越しに送る仕組み。送信にはSMTP、受信にはPOP3やIMAP4というプロトコルが使われます。
出典:平成23年度 特別 ITパスポート試験 問32
同じ用語が出る問題
- 令和8年度 問21:サイバーセキュリティ基本法の問題(不正アクセス)
- 令和7年度 問77(不正アクセス)
- 令和7年度 問16:不正アクセスに関する問題(不正アクセス禁止法)
- 令和6年度 問66:認証局に関する問題(不正アクセス)
- 令和6年度 問2(不正アクセス禁止法)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)